ニュース速報

ビジネス

中国ドル建て輸出、6月は前年比11.3%増 対米貿易黒字額は過去最高

2018年07月13日(金)18時09分

 7月13日、中国税関総署が発表した6月の中国貿易統計によると、ドル建ての輸出は前年比で11.3%増加と予想を上回る伸びとなった。ドル建て輸入は14.1%増と、予想を下回った。写真は昨年6月撮影(2018年 ロイター/Thomas White)

[北京 13日 ロイター] - 中国税関総署が13日発表した6月の中国貿易統計によると、ドル建ての輸出は前年比で11.3%増加と予想を上回る伸びとなった。ドル建て輸入は14.1%増と、予想を下回った。

貿易黒字は416億1000万ドル。ロイターがまとめたアナリスト予想は276億1000万ドルだった。5月の黒字は249億2000万ドル。

ロイター調査によると、輸出は前年比10%増と予想されていた。5月は12.6%増加していた。

輸入は20.8%増へ鈍化するとみられていた。5月は26%増。

上期の輸出は前年比12.8%増、輸入は19.9%増だった。

中国の貿易は今年、国内外での需要に支えられ好調なスタートを切ったが、米国との貿易問題の深刻化により見通しは不透明になっている。

税関総署の黄頌平報道官は記者会見で、下半期の中国貿易は減速リスクに直面しているとしつつ、政府は困難に対処する能力があると述べた。

アナリストらは下半期に輸出の伸びが鈍化すると予想。債務問題を抱える中国経済にとって一段の重しとなりそうだ。

中国商務省は先月、国内の輸出業者が米国による対中関税適用を見込んで米国向けの出荷を前倒ししていると認めた。年末に向けて輸出の伸びがさらに鈍化する可能性がある。

キャピタル・エコノミクス(シンガポール)の中国担当シニアエコノミスト、ジュリアン・エバンスプリチャード氏はノートで「世界的に需要が幅広く軟化するのと同時に米国の関税が影響し始める中、輸出の伸びは向こう数カ月間に鈍化するだろう」と指摘。ただ、人民元安が一定の相殺効果を発揮するとの見方を示した。

ノムラのアナリストは顧客向けノートで「われわれは輸出の伸び鈍化が経常収支と人民元相場に対する下押し圧力になると見込んでおり、中国が将来開かれる米国との通商協議で譲歩しやすくなる可能性があると考えている」とした。

<6月の対米貿易黒字は289億7000万ドル>

中国の今年上半期(1─6月)の対米輸出は前年同期比13.6%増、米国からの輸入は11.8%増となった。

税関データを基にロイターが算出したところによると、6月の中国の対米貿易黒字は289億7000万ドルで、5月の245億8000万ドルから拡大した。

ロイターが公式データを2008年までさかのぼって算出したところによると、6月の対米貿易黒字額は単月としては過去最高となった。

1─6月の対米貿易黒字は1337億6000万ドル。前年同期の黒字額は約1175億1000万ドルだった。

*内容を追加しました。

ロイター
Copyright (C) 2018 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

トルコCPI、1月は前月比+4.84% 予想上回る

ワールド

インド、米国から石油・防衛品・航空機など購入へ=当

ワールド

米NY主要トンネル事業の監督委、資金再開求めトラン

ワールド

トランプ氏、ハーバード大に10億ドル損賠求める投稿
MAGAZINE
特集:トランプの帝国
特集:トランプの帝国
2026年2月10日号(2/ 3発売)

南北アメリカの完全支配を狙うトランプの戦略は中国を利し、世界の経済勢力図を完全に塗り替える

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    「出禁」も覚悟? ディズニーランドで緊急停止した乗り物から「勝手に退出」する客の映像にSNS批判殺到
  • 2
    高市首相の発言は正しかった...「対中圧力」と「揺れるアメリカ」に向き合う「日本の戦略」とは?
  • 3
    トランプ不信から中国に接近した欧州外交の誤算
  • 4
    日本への威圧を強める中国...「レアアース依存」から…
  • 5
    ロシア軍の前線で「弾よけ」にされるアフリカ人...兵…
  • 6
    中国政府に転んだ「反逆のアーティスト」艾未未の正体
  • 7
    関節が弱ると人生も鈍る...健康長寿は「自重筋トレ」…
  • 8
    エプスタイン文書追加公開...ラトニック商務長官、ケ…
  • 9
    高市積極財政にアメリカが慌てる理由
  • 10
    共和党の牙城が崩れた? テキサス州で民主党が数十…
  • 1
    【クイズ】致死率50~75%...インドで感染拡大「ニパウイルス」の感染源となる動物は?
  • 2
    中国で大規模な金鉱脈の発見が相次ぐ...埋蔵量は世界でも過去最大規模
  • 3
    180万トンの「リチウムごみ」を資源に...EV電池の「副産物」で建設業界のあの問題を解決
  • 4
    日本への威圧を強める中国...「レアアース依存」から…
  • 5
    セーターが消えた冬 ── 暖かさの主戦場が「インナー」…
  • 6
    一人っ子政策後も止まらない人口減少...中国少子化は…
  • 7
    スペースXの宇宙飛行士の帰還が健康問題で前倒しに..…
  • 8
    ロシア軍の前線で「弾よけ」にされるアフリカ人...兵…
  • 9
    町長を「バズーカで攻撃」フィリピンで暗殺未遂、大…
  • 10
    「出禁」も覚悟? ディズニーランドで緊急停止した乗…
  • 1
    【クイズ】世界で最も「レアアースの埋蔵量」が多い国はどこ?【2025年の話題クイズ5選】
  • 2
    【クイズ】致死率50~75%...インドで感染拡大「ニパウイルス」の感染源となる動物は?
  • 3
    中国製防空レーダーは米軍のベネズエラ攻撃に屈した──台湾高官が分析
  • 4
    セーターが消えた冬 ── 暖かさの主戦場が「インナー」…
  • 5
    【クイズ】世界で唯一「蚊のいない国」はどこ?【202…
  • 6
    海上自衛隊が水中無人機(UUV)を導入 中国の海軍拡…
  • 7
    【クイズ】本州で唯一「クマが生息していない県」は…
  • 8
    防衛省が「新SSM」の映像を公開、ノルウェー・コング…
  • 9
    中国で大規模な金鉱脈の発見が相次ぐ...埋蔵量は世界…
  • 10
    【クイズ】韓国を抜いて1位に...世界で最も「出生率…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中