ニュース速報

ビジネス

欧州市場サマリー(10日)

2018年07月11日(水)04時18分

[10日 ロイター] - <ロンドン株式市場> 小幅続伸。投資家らは、メイ英首相が退陣に追い込まれずに欧州連合(EU)からの離脱を滑らかに遂行することができる可能性について考察しているほか、直に迎える決算期を注視しているもようだ。

オンラインスーパー大手オカドは9.0%上昇した。軟調な上半期決算を発表した際は、株価が大幅に値下がりしたものの、その後持ち直した。

一方、中型株では金融取引仲介のTPICAPが35.9%下落し、過去最大の大幅安となった。利益見通しを引き下げたほか、最高経営責任者(CEO)が辞任したことが不安視された。

ロンドン株式市場:[.LJP]

<欧州株式市場> 続伸。決算期を控え、貿易摩擦が大きな材料でなくなってきたもようだ。今期は底堅い決算が期待されている。この日はエネルギー銘柄が最大の押し上げ要因だった。

STOXX欧州600種指数<.STOXX>は2週間半ぶりの高値をつけ、6営業日続伸となった。

石油・ガス株指数<.SXEP>は1.38%上昇し、部門別で最大の押し上げ要因だった。この日はノルウェーの油田でストライキが予定されており、供給が不足するとの見方から原油が値上がりした。

欧州株式市場:[.FJ]

<ユーロ圏債券> イタリア国債利回りが上昇した。序盤は低下していたが、ユーロ懐疑派のイタリア閣僚によるユーロ圏加盟を巡るコメントを受けて上昇に転じた。

イタリアのサボーナ欧州担当相は、同国はユーロ圏加盟を巡り「あらゆる不測の事態」に備える必要があるとの考えを示した。

大和キャピタルマーケッツの経済調査部長、クリス・シクルナ氏は、サボーナ氏は広く知られたユーロ懐疑派だとし、「この発言は、こうした見方を持つ人物が政権内におり、イタリア政府が欧州連合(EU)との対立に向かっていることを思い起こさせるものだ」と述べた。

イタリアの10年債利回りは1.5ベーシスポイント(bp)上昇。5年債利回りは2bp上昇し、1.81%を付けた。

ユーロ圏金融・債券市場:[DE/BJ]

ロイター
Copyright (C) 2018 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ビジネス

米PCE価格指数、インフレ率の緩やかな上昇示す 個

ワールド

「トランプ氏と喜んで討議」、バイデン氏が討論会に意

ワールド

国際刑事裁の決定、イスラエルの行動に影響せず=ネタ

ワールド

ロシア中銀、金利16%に据え置き インフレ率は年内
MAGAZINE
特集:世界が愛した日本アニメ30
特集:世界が愛した日本アニメ30
2024年4月30日/2024年5月 7日号(4/23発売)

『AKIRA』からジブリ、『鬼滅の刃』まで、日本アニメは今や世界でより消費されている

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1

    「おやつの代わりにナッツ」でむしろ太る...医学博士が教えるスナック菓子を控えるよりも美容と健康に大事なこと

  • 2

    「すごい胸でごめんなさい」容姿と演技を酷評された米女優、「過激衣装」写真での切り返しに称賛集まる

  • 3

    中国の最新鋭ステルス爆撃機H20は「恐れるに足らず」──米国防総省

  • 4

    タトゥーだけではなかった...バイキングが行っていた…

  • 5

    アカデミー賞監督の「英語スピーチ格差」を考える

  • 6

    大谷選手は被害者だけど「失格」...日本人の弱点は「…

  • 7

    今だからこそ観るべき? インバウンドで増えるK-POP…

  • 8

    19世紀イタリア、全世界を巻き込んだ論争『エドガル…

  • 9

    「性的」批判を一蹴 ローリング・ストーンズMVで妖…

  • 10

    「鳥山明ワールド」は永遠に...世界を魅了した漫画家…

  • 1

    「おやつの代わりにナッツ」でむしろ太る...医学博士が教えるスナック菓子を控えるよりも美容と健康に大事なこと

  • 2

    世界3位の経済大国にはなれない?インドが「過大評価」されていると言える理由

  • 3

    タトゥーだけではなかった...バイキングが行っていた「身体改造」の実態...出土した「遺骨」で初の発見

  • 4

    「世界中の全機が要注意」...ボーイング内部告発者の…

  • 5

    医学博士で管理栄養士『100年栄養』の著者が警鐘を鳴…

  • 6

    最強生物クマムシが、大量の放射線を浴びても死なな…

  • 7

    ハーバード大学で150年以上教えられる作文術「オレオ…

  • 8

    「たった1日で1年分」の異常豪雨...「砂漠の地」ドバ…

  • 9

    NewJeans日本デビュー目前に赤信号 所属事務所に親…

  • 10

    「すごい胸でごめんなさい」容姿と演技を酷評された…

  • 1

    韓国で「イエス・ジャパン」ブームが起きている

  • 2

    ロシアの迫撃砲RBU6000「スメルチ2」、爆発・炎上の瞬間映像をウクライナ軍が公開...ドネツク州で激戦続く

  • 3

    バルチック艦隊、自国の船をミサイル「誤爆」で撃沈する動画...「吹き飛ばされた」と遺族(ロシア報道)

  • 4

    最強生物クマムシが、大量の放射線を浴びても死なな…

  • 5

    「おやつの代わりにナッツ」でむしろ太る...医学博士…

  • 6

    人から褒められた時、どう返事してますか? ブッダが…

  • 7

    ロシアが前線に投入した地上戦闘ロボットをウクライ…

  • 8

    「燃料気化爆弾」搭載ドローンがロシア軍拠点に突入…

  • 9

    世界3位の経済大国にはなれない?インドが「過大評価…

  • 10

    1500年前の中国の皇帝・武帝の「顔」、DNAから復元に…

日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中