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日経平均は続落、円高や米国の対中強硬姿勢映す報道で上値重く
6月25日、前場の東京株式市場で、日経平均株価は前営業日比82円77銭安の2万2434円06銭となり、続落した。写真は都内にある証券会社の株価ボード前で2015年10月撮影(2018年 ロイター/Toru Hanai)
[東京 25日 ロイター] - 前場の東京株式市場で、日経平均株価は前営業日比82円77銭安の2万2434円06銭となり、続落した。手がかりを欠く中で、為替が1ドル109円半ばで円高気味に推移したほか、米主要株価指数先物も小安い動きとなった。米国の対中強硬姿勢を映す一部報道も、相場の上値を抑えた。
トランプ米大統領が多くの中国企業による米ハイテク企業への投資を禁じる計画などとウォール・ストリート・ジャーナルが報じた。同報道によれば、中国への追加的なハイテク輸出も阻止する意向だ。
市場では「日本株は反発する手がかりに欠ける。海外勢にとって日本は輸出産業のイメージが強く、貿易摩擦への懸念が残る限り買いにくい」(ソシエテ・ジェネラル証券・株式営業部長の杉原龍馬氏)との声が聞かれた。米国による対中関税引き上げが発動されるようなら「日本株はさらに買いにくくなりそう」(杉原氏)という。
TOPIXは0.44%安だった。東証1部の午前中の売買代金は9483億円。セクター別では、陸運が下落率トップ。金属製品、空運、小売なども下落率上位に入った。一方、上昇率トップは鉱業で、石油・石炭製品、海運、証券も上げが目立った。
東証1部の騰落数は、値上がり581銘柄に対し、値下がりが1440銘柄、変わらずが69銘柄だった。