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第1四半期の独GDP改定値は前期比+0.3%、建設など好調
[ベルリン 24日 ロイター] - ドイツ連邦統計庁が24日発表した第1・四半期の国内総生産(GDP)改定値は前期比0.3%増と、速報値と変わらずだった。建設や機械類への投資が経済成長を押し上げた。前年比では季節調整前で1.6%増と、これも速報値と同じだった。
日数・価格調整後では前年比2.3%増だった。
バイエルンLBのStefan Kipar氏は、前四半期のGDPが前期比0.6%増だったことに言及し、「(第1・四半期は)減速したものの、経済の改善が終わりを迎えたことは意味しない」との見解を示した。
「米国との貿易を巡る対立などを踏まえると、輸出が再び成長のけん引役になるかどうかはまだ分からない」と述べた。
輸出は前期比1.0%減、輸入は1.1%減となった。貿易は差し引きで成長率を0.1%ポイント押し下げた。
INGのカーステン・ブレゼスキ氏は「輸出の落ち込みは、2017年のユーロ高が経済に影響を与え始めたことを示す最初のサインかもしれない」と述べた。
家計消費は0.4%増となり、成長率への寄与度は0.2%ポイント。
連邦統計庁は「今年初めに設備投資が大幅に増加した」と指摘。機械類への投資は1.2%、建設投資は2.1%それぞれ増加した。
建設投資の伸びは、欧州中央銀行(ECB)の超低金利政策、都市部の人口増加、移民の増加などが背景。
政府消費支出は5年ぶりに減少した。経済省は、連立政権の樹立に通常より長い時間がかかったことにより、第1・四半期の支出が減少したとの見解を示した。
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