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欧州市場サマリー(20日)
[20日 ロイター] - <ロンドン株式市場> 続伸。ポンドの下落を受け、大手輸出銘柄が多いFTSE100種の追い風となった。
週間ベースでは約1.4%上昇し、4週連続で伸びた。1月中旬以来の長期間だ。
イングランド銀行(英中銀)のカーニー総裁の発言で英国の5月利上げ観測が後退し、ポンドが値下がりした。
決算も材料視された。日用品大手レキット・ベンキーザーは2.8%下落。第1・四半期の売り上げが市場予想を下回ったことが嫌気された。フットケアブランドのショールも軟調だった。
<欧州株式市場> ほぼ横ばい。決算が材料視された。 STOXX欧州600種指数は週間ベースで約0.7%上昇し、4週連続で伸びた。貿易摩擦や米国の利上げ加速、ハイテク大手への規制強化を巡る懸念から3月は14カ月ぶりの安値を付けたが、こうした懸念が後退するにつれ4月は相場が持ち直している。 スウェーデンの通信機器大手エリクソンは17.5%急騰。2002年10月以来の大幅高となった。第1・四半期決算が市場予想を上回ったことが好感された。 フィンランドの競合ノキアは2.4%の連れ高となった。 スウェーデンの通信企業テリアは8.6%上昇。第1・四半期のコア利益が市場予想をやや上回り、自社株買い計画を発表したことが好感された。 半導体のASMインターナショナルは8.4%安。売上総利益が予想以上に落ち込んだことが嫌気された。
<ユーロ圏債券> ドイツ国債利回りが週間の上げでは2月初め以来の大きさとなる見通しだ。
原油相場の急伸でインフレ期待が高まり、域内債券の利回りを押し上げた。
前日の取引で北海ブレント先物が3年強ぶり高値(1バレル=74.75ドル)をつけたことを受け債券が大きく売られ、利回りは週初めの水準を大きく上回った。
ドイツ10年債利回りは一時、5週間ぶりの高水準(0.613%)を記録、週間で約10ベーシスポイント(bp)上昇した。過去10週間中、7週間で低下していた。
フランスやオランダの10年債利回りも、週間の上げが10週間ぶりの大きさとなる見込みだ。
5年後から5年間の期待インフレ率を反映する、ユーロ圏のブレーク・イーブン・インフレ率(フォワードBEI)は前日、1.6898%と3月半ば以来の高水準に近づいた。
コメルツ銀行のアナリストらは、利回り押し下げに寄与した大規模の償還が来週も続くと予想した。
イングランド銀行(英中央銀行)のカーニー総裁の発言を受けて5月利上げ観測が後退し、同国10年債利回りが3bp、2年債利回りは6bpそれぞれ低下した。