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第1四半期中国GDP、建設・製造・ハイテク部門が押し上げ=国家統計局
4月18日、中国国家統計局は、第1・四半期国内総生産(GDP)のセクター別データを発表した。データでは、建設・製造部門がGDPを押し上げたことが明らかになった。写真は3月浙江省で撮影(2018年 ロイター)
[北京 18日 ロイター] - 中国国家統計局は18日、第1・四半期国内総生産(GDP)のセクター別データを発表した。データでは、建設・製造部門がGDPを押し上げたことが明らかになった。
建設・製造部門の伸びは前年同期比6.3%で、昨年第4・四半期の5.7%から加速した。
第1・四半期GDPは前年同期比6.8%増。伸びは予想(6.7%増)をやや上回った。消費需要が旺盛だったほか、住宅の投機抑制策が継続される中でも不動産投資が予想外に堅調だった。[nL3N1RU1NK]
ただエコノミストは、今後数四半期の中国経済が失速すると引き続き見込んでいる。中央政府が地方政府に債務抑制のためのインフラプロジェクト削減を迫る一方、住宅バブル防止に向けた政府の厳格な購入規制で不動産販売がさらに冷え込むとみられるためだ。
統計局のデータを基にロイターが算出したところによると、第1・四半期GDPの産業別比率は建設・製造部門が39%。昨年第4・四半期は41%だった。
サービス部門が引き続き57%と、最大の割合を占めた。
同部門の伸びは7.5%。第4・四半期の8.3%から減速した。
農業は3.2%。第4・四半期は4.4%だった。
不動産は4.9%で、第4・四半期の4.8%を若干上回った。
宿泊・ケータリングは7.0%で、7.1%からほぼ変わらず。
小売り・卸売り部門は6.9%から6.8%へやや鈍化した。
ハイテク部門は引き続き2桁の伸びを記録したが、伸び率自体は第4・四半期の33.8%から29.2%に減速した。