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前場の日経平均は348円高、米株上昇・円安好感し約3週ぶり高値

2018年04月05日(木)11時49分

 4月5日、前場の東京株式市場で、日経平均株価は前営業日比348円28銭高の2万1667円83銭となり、大幅続伸した。写真は都内で2016年2月撮影(2018年 ロイター/Issei Kato)

[東京 5日 ロイター] - 前場の東京株式市場で、日経平均株価は前営業日比348円28銭高の2万1667円83銭となり、大幅続伸した。前日の米ダウ<.DJI>は一時500ドルを超す下げとなった後に切り返し、230ドル高で取引を終えた。米株高に加え、日中はドル/円が106円台後半まで円安に振れたことで、日本株に対してはショートカバーが入り、日経平均は取引時間中としては3月16日以来、約3週間ぶりの高値を付けた。

TOPIXは前日比1.13%高で午前の取引を終了。東証1部の午前の売買代金は1兆2486億円だった。セクター別では33業種中29業種が値上がりし、精密機器、医薬品の上昇が目立った。下落したのは鉄鋼、非鉄金属、海運、水産・農林。小型株よりも大型株が選好される展開だった。

米中貿易戦争に対する過度な懸念が後退したとの受け止めが広がる中、日経平均は25日移動平均線(2万1398円96銭=5日前場)を上回って推移。売り方のショートカバーで強含む展開となった。ただ「米国株は先月後半以降のもみ合いの水準を抜けた訳ではなく、底打ちをしたかはまだ何とも言えない。米雇用統計も控えており、相場が落ち着いたとは言い切れない」(証券ジャパン・調査情報部長の大谷正之氏)との声も聞かれた。

東証1部の騰落数は、値上がり1408銘柄に対し、値下がりが590銘柄、変わらずが83銘柄だった。

ロイター
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