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中国、米輸入制限に対抗関税を準備 最大30億ドルの米輸入品対象
3月23日、中国商務省は23日、米国による鉄鋼とアルミニウムの輸入制限措置を受け、最大30億ドルの米国からの輸入品を対象に関税を導入する計画を明らかにした。写真は山東省浜州市で昨年5月撮影(2018年 ロイター)
[上海 23日 ロイター] - 中国商務省は23日、米国による鉄鋼とアルミニウムの輸入制限措置を受け、最大30億ドルの米国からの輸入品を対象に関税を導入する計画を明らかにした。
商務省がウェブサイトで公表した声明によると、関税はドライフルーツやワイン、鋼管など120品目を対象に15%、豚肉製品や再利用アルミなどの品目に25%を課すことを検討している。
15%の関税を先に導入し、その後25%も発動する2段階の対抗措置になるという。対象品目の総額は第1弾が9億7700万ドル、第2弾が19億9000万ドル。
商務省は、通商問題で米国と合意できない場合に対抗関税を課すとし、対象128品目の米国製品リストを公表した。
同省は「米国の鉄鋼・アルミ輸入関税で損なわれた中国の利益に見合う対抗措置として特定の米輸入品に関税を課す方針」と説明した。
また、世界貿易機関(WTO)の枠組みの下で、国際貿易ルールの安定維持に向けた法的措置を講じると表明。ただ、米国との対話を通じた問題の解決を望むと続けた。
*内容を追加しました。