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米国株式市場は主要3指数が下落、フェイスブック急落

2018年03月20日(火)07時22分

 3月19日、米株式市場は主要株価3指数がそろって下落した。NYSEで撮影(2018年 ロイター/Lucas Jackson)

[ニューヨーク 19日 ロイター] - 米株式市場は主要株価3指数がそろって下落。個人データ流出問題を嫌気されたフェイスブックが急落し、S&P総合500種とナスダック総合は約5週間ぶりの大幅安となった。

フェイスブックを巡っては、米大統領選でトランプ陣営が契約したデータ会社がフェイスブック利用者5000万人以上の個人情報を収集したとの報道を受け、欧米議会で調査を求める声が強まった。

フェイスブックの株価は6.8%下落。2月1日に付けた終値ベースでの最高値から10.8%下落し、調整局面入りした。

フェイスブックの急落が重しとなり、S&P情報技術株指数<.SPLRCT>は2.11%安。

規制強化を巡る懸念が高まり、他のハイテク大手も値下がりした。アップルは1.53%、グーグルの親会社アルファベットは3%、マイクロソフトは1.8%、それぞれ下げた。

フォート・ピット・キャピタルのシニア・ポートフォリオマネジャー、キム・フォレスト氏は「投資家が不安に感じているのは、広告主が豊富なデータを取得するためのフェイスブックへの支払いを今後も続けるかどうかということだ」と指摘。「投資家は広告収入の減少だけでなく、業界に比較的厳しい規制がかけられる可能性も懸念している」と述べた。

S&P500は、テクニカル的な支持線とされる50日移動平均線を再び下回った。この水準を下回るのは3月初め以来。

また投資家は、20日から2日間の日程で開かれる米連邦公開市場委員会(FOMC)を控えて慎重姿勢を取っている。

トムソン・ロイターのデータによると、市場関係者は米連邦準備理事会(FRB)が0.25%ポイントの利上げを実施すると見込んでいる。

USバンク・ウェルス・マネジメントのエリック・フリードマン最高投資責任者(CIO)は、1年前の時点ではFRBのトーンはよりハト派に傾いていたが、現在はタカ派に傾きつつあるのかどうかに市場は注目していると述べた。

S&P工業株指数<.SPLRCI>は0.82%安。世界的な貿易戦争を巡る懸念が背景。

全面安の展開となり、S&P総合500種を構成する11主要セクターすべてがマイナス圏で取引を終えた。

投資家の不安心理の目安とされる、シカゴ・オプション取引所(CBOE)のボラティリティー・インデックス(VIX指数)<.VIX>は、一時21.87の高水準に上昇した。

ニューヨーク証券取引所では、値下がり銘柄数が値上がり銘柄数を3.71対1の比率で上回った。ナスダックでは2.68対1で値下がり銘柄数が多かった。

米取引所の合算出来高は69億株。直近20営業日の平均は72億株。

ロイター
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