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米GMの工場閉鎖、地域経済に打撃=韓国大統領
2月19日、韓国の文在寅(ムン・ジェイン)大統領’(写真)は、米自動車大手ゼネラル・モーターズ(GM)が韓国群山市の工場を閉鎖すると決定したことについて、地域に打撃となるとの見解を示した。写真はソウルで昨年5月撮影(2018年 ロイター/Kim Kyung-Hoon)
[ソウル 19日 ロイター] - 韓国の文在寅(ムン・ジェイン)大統領は19日、米自動車大手ゼネラル・モーターズ(GM)
GMは先週、韓国にある工場4カ所のうち、南西部にある群山市の工場を5月までに閉鎖する計画とともに、残り3工場の今後についても数週間中に結論を出す方針を明らかにした。
文大統領は定例会合で側近に対し、「(GMでの)雇用と下請け事業の減少は群山市と全羅北道にとって耐えがたい状況となる」と述べた。
大統領は、群山市の「雇用危機地域」への指定など、悪影響を最小限に抑える措置の積極的な検討を求め、見込まれるレイオフの対象となる労働者の緊急支援を呼び掛けた。
群山市のGM工場では2000人が勤務。従業員は、工場閉鎖は「死刑宣告」だと反発している。
閉鎖発表前の3年間では工場稼働率は20%となっていた。
また文大統領は、米国との貿易交渉で厳格に対応するよう政府に要請。米政府が最近発表した輸入制限に懸念を示した。
「鉄鋼、電子機器、太陽光発電パネル、洗濯機など韓国製品に対する米国の輸入制限の拡大を受け、韓国の輸出全体を懸念している」と述べた。
「世界貿易機関(WTO)への提訴や米韓自由貿易協定(FTA)の違反の確認など、不当な保護措置に対して厳格に対応するよう政府に求める」と語った。
*内容を追加します。