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東京マーケット・サマリー(14日)
<外為市場>
午後5時のドル/円は、前日ニューヨーク市場午後5時時点に比べてドル安/円高の107円前半。重要なサポートポイントを下抜け、一時106円後半まで下落。1年3カ月ぶりの安値を付けた。ただ、売り一巡後はやや持ち直し、ドル/円は107円台を回復した。
<株式市場>
東京株式市場で日経平均は3日続落。一時は取引時間中で昨年10月13日以来となる2万1000円割れまで下落した。前日の米国株が小幅ながら上昇し、朝方は買い戻しが先行。上げ幅は一時100円を超えたが、円高基調が重しとなり軟化した。後場寄り直後に1ドル106円台まで円高が進行すると、先物安による裁定解消売りを伴って下げが加速し、300円に迫る下げ幅となった。円高一服後は買い戻しでプラスに転じる場面もあったが、変動率の大きさを嫌気する売りや信用取引の手じまい売りなどに押され、引けにかけて上値が重かった。乱高下の末、日経平均終値は連日の今年の最安値更新となった。
東証1部騰落数は、値上がり432銘柄に対し、値下がりが1581銘柄、変わらずが52銘柄だった。
<短期金融市場> 17時25分現在
無担保コール翌日物の加重平均レートは、速報ベースでマイナス0.030%になった。15日に準備預金の積み最終日を控えて、強含みの展開。地銀でマイナス0.015─マイナス0.020%付近、大手行でマイナス0.030─マイナス0.040%付近を中心に取引された。ユーロ円3カ月金利先物は小動き。
<円債市場>
国債先物中心限月3月限は前日比7銭高の150円63銭と続伸して引けた。前日の米債高の流れを引き継いで買いが先行。5年債入札が順調な結果となったことに加えて、円高の進行で日経平均株価が値を下げると買い戻し圧力が強まり、一時150円68銭と中心限月ベースで1月9日以来約1カ月ぶりの水準に上昇した。現物市場は超長期ゾーンを中心にしっかり。同ゾーンはアクティブ系年金などの買いが観測された。10年最長期国債利回り(長期金利)は同0.5bp低い0.060%と1月9日以来の水準に低下した。
2017年10─12月期実質国内総生産(GDP)1次速報については、市場予想と比べると全体的に弱かったとの声が聞かれたが、相場への影響は限られた。