ニュース速報

ビジネス

三井物産、豪ガス生産AWEに約520億円の買収案 他2社案上回る

2018年01月29日(月)13時14分

 1月29日、豪ガス生産会社AWEは、三井物産から買収提案を受けたと明らかにした。写真は三井物産本社前で10日撮影(2018年 ロイター/Toru Hanai)

[29日 ロイター] - 三井物産<8031.T>は、豪ガス生産会社AWEに対し、現金約5億9400万豪ドル(4億8138万米ドル)、1株当たり0.95豪ドルでの買収提案を行った。他の2社がすでに示している提案を上回る水準。

三井物産が豪企業の完全買収を提案するのは初で、取引が成立すれば同社は初めてガス田のオペレーターとなる。

三井物産の提案は、AWEがすでに受け入れを発表している豪ミネラル・リソーシズによる現金と株式による買収案を14%上回る。また、AWEが中国国有の中国国儲能源化工集団(CERCG)から買収案を受けたことを明らかにした昨年11月時点のAWEの株価を74%上回る水準だ。

市場では三井物産の提示額をさらに上回る案が浮上するとの見方から、AWE株が18%急伸し、1.00豪ドルの高値を付けた。

AWEは三井物産の提案を精査しているところだとしている。

AWEは昨年12月、採鉱インフラサービスのミネラル・リソーシズによる約5億2600万豪ドル(1株当たり0.83豪ドル)の買収提案を受け入れると発表しており、三井物産の買収提案を受け入れるにはミネラル・リソーシズとの合意を2月2日までに撤回する必要がある。

AWEの買収を目指す3社はいずれも、AWEが操業を手掛け、50%権益を保有する西オーストラリア州のウェイトシアガス田の将来性を高く評価している。

三井物産は発表文書で、AWEへの買収提案に関し、豪外資規制当局からすでに承認を受けたと説明。「ウェイトシアガス田プロジェクトにおけるAWEの権益は、西オーストラリア州の広範な顧客向けに将来のガス供給源となる可能性を秘めている」とした。

三井物産の広報担当者は「オーストラリアのガス田の操業知識を得ることは同国で今後、他のエネルギー関連案件を獲得することにつながる」と述べた。

ミネラル・リソーシズからのコメントは得られていない。

CERCGはコメントを控えた。同社は先週、AWEの株主に1株当たり0.73豪ドルでの買収案について通知している。

ウェイトシアガス田の残り50%権益は豪ビーチ・エナジーが保有している。

*内容を追加し、カテゴリーを広げました。

ロイター
Copyright (C) 2018 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

EU、メルコスルとのFTA締結承認 反対くすぶる

ビジネス

FRBは今後もデータに基づき決定、ゴールドマンのチ

ビジネス

フォルクスワーゲン、25年中国販売3位転落 吉利汽

ビジネス

ユーロ圏投資家心理、1月予想以上に改善 底打ちの兆
MAGAZINE
特集:AI兵士の新しい戦争
特集:AI兵士の新しい戦争
2026年1月13日号(1/ 6発売)

ヒューマノイド・ロボット「ファントムMK1」がアメリカの戦場と戦争をこう変える

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    【クイズ】世界で最も「レアアースの埋蔵量」が多い国はどこ?【2025年の話題クイズ5選】
  • 2
    中国製防空レーダーは米軍のベネズエラ攻撃に屈した──台湾高官が分析
  • 3
    中国が投稿したアメリカをラップで風刺するAI動画をネット民冷笑...「本当に痛々しい」
  • 4
    Netflix『ストレンジャー・シングス』最終シーズンへ…
  • 5
    【クイズ】世界で唯一「蚊のいない国」はどこ?【202…
  • 6
    【クイズ】ヒグマの生息数が「世界で最も多い国」は…
  • 7
    母親が発見した「指先の謎の痣」が、1歳児の命を救っ…
  • 8
    筋力はなぜパワーを必要としないのか?...動きを変え…
  • 9
    【クイズ】アメリカを貿易赤字にしている国...1位は…
  • 10
    【クイズ】本州で唯一「クマが生息していない県」は…
  • 1
    【クイズ】世界で最も「レアアースの埋蔵量」が多い国はどこ?【2025年の話題クイズ5選】
  • 2
    中国製防空レーダーは米軍のベネズエラ攻撃に屈した──台湾高官が分析
  • 3
    【クイズ】世界で唯一「蚊のいない国」はどこ?【2025年の話題クイズ5選】
  • 4
    【クイズ】本州で唯一「クマが生息していない県」は…
  • 5
    中国が投稿したアメリカをラップで風刺するAI動画を…
  • 6
    次々に船に降り立つ兵士たち...米南方軍が「影の船団…
  • 7
    Netflix『ストレンジャー・シングス』最終シーズンへ…
  • 8
    ベネズエラの二の舞を恐れイランの最高指導者ハメネ…
  • 9
    【クイズ】アメリカを貿易赤字にしている国...1位は…
  • 10
    【クイズ】ヒグマの生息数が「世界で最も多い国」は…
  • 1
    日本がゲームチェンジャーの高出力レーザー兵器を艦載、海上での実戦試験へ
  • 2
    【クイズ】世界で最も「レアアースの埋蔵量」が多い国はどこ?【2025年の話題クイズ5選】
  • 3
    90代でも元気な人が「必ず動かしている体の部位」とは何か...血管の名医がたどり着いた長生きの共通点
  • 4
    ウクライナ水中ドローンが、ロシア潜水艦を爆破...「…
  • 5
    アジアの豊かな国ランキング、日本は6位──IMF予測
  • 6
    人口減少が止まらない中国で、政府が少子化対策の切…
  • 7
    中国製防空レーダーは米軍のベネズエラ攻撃に屈した─…
  • 8
    【クイズ】世界で唯一「蚊のいない国」はどこ?【202…
  • 9
    「腸が弱ると全身が乱れる」...消化器専門医がすすめ…
  • 10
    『SHOGUN 将軍』の成功は嬉しいが...岡田准一が目指…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中