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三井物産、豪ガス生産AWEに約520億円の買収案 他2社案上回る

1月29日、豪ガス生産会社AWEは、三井物産から買収提案を受けたと明らかにした。写真は三井物産本社前で10日撮影(2018年 ロイター/Toru Hanai)
[29日 ロイター] - 三井物産<8031.T>は、豪ガス生産会社AWE
三井物産が豪企業の完全買収を提案するのは初で、取引が成立すれば同社は初めてガス田のオペレーターとなる。
三井物産の提案は、AWEがすでに受け入れを発表している豪ミネラル・リソーシズ
市場では三井物産の提示額をさらに上回る案が浮上するとの見方から、AWE株が18%急伸し、1.00豪ドルの高値を付けた。
AWEは三井物産の提案を精査しているところだとしている。
AWEは昨年12月、採鉱インフラサービスのミネラル・リソーシズによる約5億2600万豪ドル(1株当たり0.83豪ドル)の買収提案を受け入れると発表しており、三井物産の買収提案を受け入れるにはミネラル・リソーシズとの合意を2月2日までに撤回する必要がある。
AWEの買収を目指す3社はいずれも、AWEが操業を手掛け、50%権益を保有する西オーストラリア州のウェイトシアガス田の将来性を高く評価している。
三井物産は発表文書で、AWEへの買収提案に関し、豪外資規制当局からすでに承認を受けたと説明。「ウェイトシアガス田プロジェクトにおけるAWEの権益は、西オーストラリア州の広範な顧客向けに将来のガス供給源となる可能性を秘めている」とした。
三井物産の広報担当者は「オーストラリアのガス田の操業知識を得ることは同国で今後、他のエネルギー関連案件を獲得することにつながる」と述べた。
ミネラル・リソーシズからのコメントは得られていない。
CERCGはコメントを控えた。同社は先週、AWEの株主に1株当たり0.73豪ドルでの買収案について通知している。
ウェイトシアガス田の残り50%権益は豪ビーチ・エナジー
*内容を追加し、カテゴリーを広げました。