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欧州市場サマリー(5日)

2017年12月06日(水)04時36分

[5日 ロイター] - <為替> ドルが前日に続き上昇。米税制改革を巡る期待がドルへの追い風になっている。ドル/円は112円台後半での取引。

<ロンドン株式市場> 反落して取引を終えた。英国の欧州連合(EU)離脱(ブレグジット)条件を巡る期待を背景にポンドが取引時間中の安値から下げ幅を圧縮し、相場の重しとなった。

金融サービスのプロビデント・フィナンシャルは10.2%急落。英金融行動監視機構(FCA)が自動車・小型トラックのローン事業における捜査を開始したことが不安視された。

一方、スーパー大手テスコは3.0%上昇した。ゴールドマン・サックスが投資判断を「買い」に引き上げた。国内スーパーにおける利幅縮小圧力が和らいでいると指摘した。同業のセインズベリーは2.7%高となった。

<欧州株式市場> 反落して取引を終えた。金融やヘルスケアなどの景気循環株が売られた。

金属価格の下落に伴い鉱業株は部門別で最も振るわなかった。ヘルスケア銘柄も売られた。フランス製薬大手サノフィの値下がりが目立った。デング熱予防ワクチン「デングバクシア」について、場合によっては病状を悪化させることがあり得ると警告したことを受け、フィリピンがデングバクシアの販売を停止したことが重しとなっている。

一方、ディフェンシブ銘柄は買われた。消費関連ではフランスの食品大手ダノンと酒造大手の英ディアジオが0.7%と0.8%上昇。公益事業株ではイタリアの電力大手エネルとドイツのエネルギー大手エーオンがともに1.0%値を上げた。

<ユーロ圏債券> 国債利回りがやや低下した。欧州中央銀行(ECB)が公表した統計でECBが年末に向け債券買い入れを前倒しして実施していることが示されたことなどが背景。

ECBが4日に公表した統計によると、11月の債券買い入れはドイツ国債の購入額が加盟国の出資比率などに応じて買い入れを行う「キャピタルキー」規定を8カ月連続で下回った一方、フランスとイタリアの国債買い入れは増加した。ECBはこのほか、21─29日のクリスマス期間中は債券買い入れを停止すると発表し、それまでに買い入れをやや前倒しして行う姿勢を示した。

シティによると、ECBによる買い入れの前倒しは合計で107億7000万ユーロとみられ、12月の純買い入れは492億ユーロになる可能性がある。

ロイター
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