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年内あと1回の利上げなお想定=米アトランタ連銀総裁
[オースティン(米テキサス州) 6日 ロイター] - 米アトランタ地区連銀のボスティック総裁は6日、年内あと1回の利上げを今もなお想定していると述べた。
オースティンで開かれているFRBの会議に出席している同総裁はロイターのインタビューに対し、「われわれは2017年は3回の利上げが実施されるとの予想を示してきたが、この予想を今も維持している」と指摘。米経済が予想通りに成長し続ければ12月の利上げに違和感はないと述べた。
ただこうした見方に固執はしておらず、様子見姿勢をとるとの立場も示した。
また、連邦準備理事会(FRB)が示している金利を正常な水準に緩やかに、かつ安定的に戻していくとの姿勢は2018年に入っても継続されるとの見方も示した。
ボスティック総裁は4カ月前に就任。来年の連邦公開市場委員会(FOMC)で投票権を持つことになる。
労働省が朝方発表した9月の雇用統計で非農業部門就業者数が2010年9月以来7年ぶりに減少したことについては、想定内の動きであったのか、基調的な悪化を反映しているのか精査したいとの立場を表明。「今回の雇用統計前に発表された指標では経済はなお堅調であることが示されていた。力強さが継続すれば違和感はない。ただ統計はこれまでも予想外だったことはある」と述べた。
米国の失業率が4.2─4.4%の範囲で推移するなか、ボスティック総裁は「成長は力強くなり、インフレ圧力も出始める」と予想。イエレンFRB議長ら他のFRB当局者も同様の見解を示している。
来年2月に任期が切れるイエレン議長の後任人事を巡っては、「経済が急激に弱体化、もしくは予想を超えて加速するとの兆候が出ない限り」誰が次期FRB議長になろうと、緩やか、かつ安定的に(金利を)正常な水準に戻すため、FRBは2018年に利上げを継続していくと述べた。
ボスティック総裁は自身の経済見通しには財政政策の変更は織り込まれていないとしている。
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