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英中銀、国内銀に100億ポンドの資本積み増し要請へ

2017年09月25日(月)19時21分

A man talks on a mobile phone as people walk past the Bank of England, in London, Britain September 21, 2017. REUTERS/Mary Turner - RC13168C7200

[ロンドン 25日 ロイター] - イングランド銀行(英中央銀行、BOE)の金融行政委員会(FPC)は25日、個人向け無担保融資が急増しリスクが拡大している中、国内銀行には約100億ポンド(135億ドル)の資本積み増しが必要だとの見方を示した。

FPCは銀行に対して個別に、個人向け融資のリスクを踏まえてどの程度の追加資本が必要か、年内に連絡する方針だ。

当局はさらに、英国の欧州連合(EU)離脱により、金利や通貨リスクのヘッジに利用されるデリバティブ契約の約4分の1に法的な重大問題が発生すると警告した。

BOEは、金融機関は市場の混乱を回避するためクロスボーダー契約を見直す必要があるが、英国とEU当局が現在の契約実行を可能にする法律を成立させることが、より良い解決方法だと述べた。

個人向け融資については、失業率が2倍以上に上昇し金利が4%へ急上昇する危機に陥った場合、国内銀行は融資残高の20%の償却を見込むべきだとした。昨年は、この比率を13%としていた。

100億ポンドという規模は、英銀のコアキャピタルである2800億ポンドからみれば小さいものの、BOEは英銀が将来の融資計画においてもっと大きなリスクを考慮に入れることを見込んでいると説明。

BOEの金融安定政策・リスク(FSSR)でエグゼクティブ・ディレクターを務めるアレックス・ブレイジャー氏は「銀行は個人向け融資のリスクを過小評価してきた。今年のストレステストのシナリオにおける損失額は、金融危機時と同程度に大きくなる見込みだ」と述べた。

英国では個人向け無担保融資が年間約10%増加しており、11年ぶりの高い伸びだった2016年後半時点の11%に近い増加率となっている。

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ロイター
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