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米破産裁判所、トイザラスへの融資を承認 約20億ドル

2017年09月20日(水)08時48分

 9月19日、米連邦破産裁判所は前日に連邦破産法第11条(日本の民事再生法に相当)の適用を申請した玩具販売大手トイザラスに対する20億ドル強の融資を承認した。デンバー郊外で2011年3月撮影(2017年 ロイター/Rick Wilking)

[ワシントン 19日 ロイター] - 米連邦破産裁判所は19日、前日に連邦破産法第11条(日本の民事再生法に相当)の適用を申請した玩具販売大手トイザラスに対する20億ドル強の融資を承認した。

年末商戦を前に、在庫拡充などに充てる資金を確保する。

トイザラスは18日、JPモルガン・チェースが主導する銀行団やその他金融機関から最大31億ドルのDIPファイナンス(事業再生融資)を受けることで合意したと明らかにしていた。

同社は融資全額についてあらためて裁判所に承認を求めることができる。

トイザラスのブランドン最高経営責任者(CEO)は裁判所への提出文書の中で、破産申請に至った経緯について、同社が企業再編を専門とする法律事務所と契約して破産融資を求めていると報じられたことをきっかけに「危険なドミノ」が始まったと説明。その10日後にはほぼ全てのサプライヤーが出荷の条件として現金での前払いを求めてきたため、支払いに充てる10億ドルを早急に調達する必要に迫られたと明らかにした。

ネット通販で買い物をする消費者が増える中、トイザラスは客足の回復に向けた対策を計画しており、2022年までに店舗の刷新に約10億ドルを投じる方針だ。具体的にはイベントスペース設置、商品実演のための人員追加や賃上げ、ベビー用品店ベイビーザラスとの統合などを計画している。

ブランドンCEOは、アマゾン・ドット・コムとの値下げ競争で「底への終わりなきレース」に加わるつもりはないと言明した。

19日の米国株式市場で玩具メーカーの株価は過去数日の安値から戻し、マテルは1.2%高、ハスブロは1.9%高で取引を終えた。

ロイター
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