ニュース速報

ビジネス

日経平均は4日ぶり反落、北朝鮮核実験強行でリスク回避の売り

2017年09月04日(月)16時02分

 9月4日、東京株式市場で日経平均は4日ぶり反落。北朝鮮が3日午後に水爆実験成功したと発表したことで、地政学リスクの高まりを嫌気した売りが広がった。下げ幅は一時200円超え、節目の1万9500円を割り込む場面もあった。写真は都内で2015年4月撮影(2017年 ロイター/Issei Kato)

[東京 4日 ロイター] - 東京株式市場で日経平均は4日ぶり反落。北朝鮮が3日午後に水爆実験成功したと発表したことで、地政学リスクの高まりを嫌気した売りが広がった。下げ幅は一時200円超え、節目の1万9500円を割り込む場面もあった。その後は日銀のETF(上場投資信託)買いへの期待などでやや下げ渋ったが、9日に北朝鮮の建国記念日を控え警戒感は後退せず、下値での押し目買いも限定的だった。

TOPIXも4日ぶり反落。東証33業種中、空運・石油・石炭、保険を除く30業種が上昇した。ガラス・土石の下落率がトップ。繊維、医薬品、鉄鋼がこれに続いた。

大型株指数に比べ、中型株指数<.TSIM>と小型株指数<.TSIS>の下落が大きく「国内外の機関投資家だけでなく、個人投資家もリスクオフの様相となっている」(中堅証券)との指摘が聞かれた。

三菱UFJモルガン・スタンレー証券シニア投資ストラテジストの鮎貝正弘氏は「北朝鮮は核爆弾搭載可能なミサイルの準備を着々と進めており、緊張が緩和するような状況にない。先行き不透明感は持続し、上を買うような気配はあまりない」と話している。

個別銘柄では石川製作所<6208.T>、豊和工業<6203.T>、東京計器<7721.T>など防衛関連株が上昇。北朝鮮の水爆実験成功を受け短期資金が集まった。

半面、日本郵政<6178.T>が反落。ロイターは1日、政府が月内にも同社株の2次売却を実施する方向で調整に入ったと報じた。市場では「売却による需給悪化懸念を嫌気した売りが出ている。同社は減損を出したり、経営がうまくいっておらず、売却価格は市場価格より安めになるだろう」(国内証券)との声が聞かれた。

東証1部の騰落数は、値上がり153銘柄に対し、値下がりが1824銘柄、変わらずが46銘柄だった。

日経平均<.N225>

終値      19508.25 -183.22

寄り付き    19615.96

安値/高値   19479.4─19628.4

TOPIX<.TOPX>

終値       1603.55 -16.04

寄り付き     1613.59

安値/高値    1600.96─1616.04

東証出来高(万株) 159579

東証売買代金(億円) 17369.2

ロイター
Copyright (C) 2017 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ビジネス

米国株式市場=ダウ反落、FRB議長「12月利下げ確

ビジネス

マイクロソフト7─9月売上高、クラウド好調で予想超

ビジネス

NY外為市場=ドル上昇、FRB議長発言で12月利下

ビジネス

米メタ、第3四半期に160億ドルの一時費用計上 大
MAGAZINE
特集:高市早苗研究
特集:高市早苗研究
2025年11月 4日/2025年11月11日号(10/28発売)

課題だらけの日本の政治・経済・外交を初の女性首相はこう変える

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    【クイズ】本州で唯一「クマが生息していない県」はどこ?
  • 2
    コレがなければ「進次郎が首相」?...高市早苗を総理に押し上げた「2つの要因」、流れを変えたカーク「参政党演説」
  • 3
    【話題の写真】自宅の天井に突如現れた「奇妙な塊」にSNS震撼、誰もが恐れる「その正体」とは?
  • 4
    【クイズ】ヒグマの生息数が「世界で最も多い国」は…
  • 5
    【クイズ】開館が近づく「大エジプト博物館」...総工…
  • 6
    女性の後を毎晩つけてくるストーカー...1週間後、雨…
  • 7
    【ウクライナ】要衝ポクロウシクの攻防戦が最終局面…
  • 8
    リチウムイオンバッテリー火災で国家クラウドが炎上─…
  • 9
    【クイズ】1位は「蚊」...世界で「2番目に」人間を殺…
  • 10
    怒れるトランプが息の根を止めようとしている、プー…
  • 1
    英国で「パブ離れ」が深刻化、閉店ペースが加速...苦肉の策は「日本では当たり前」の方式だった
  • 2
    【クイズ】本州で唯一「クマが生息していない県」はどこ?
  • 3
    中国レアアース輸出規制強化...代替調達先に浮上した国は?
  • 4
    【話題の写真】自宅の天井に突如現れた「奇妙な塊」…
  • 5
    超大物俳優、地下鉄移動も「完璧な溶け込み具合」...…
  • 6
    熊本、東京、千葉...で相次ぐ懸念 「土地の買収=水…
  • 7
    報じられなかった中国人の「美談」
  • 8
    庭掃除の直後の「信じられない光景」に、家主は大シ…
  • 9
    シンガポール、南シナ海の防衛強化へ自国建造の多任…
  • 10
    「信じられない...」レストランで泣いている女性の元…
  • 1
    英国で「パブ離れ」が深刻化、閉店ペースが加速...苦肉の策は「日本では当たり前」の方式だった
  • 2
    【クイズ】ヒグマの生息数が「世界で最も多い国」はどこ?
  • 3
    かばんの中身を見れば一発でわかる!「認知症になりやすい人」が持ち歩く5つのアイテム
  • 4
    「大谷翔平の唯一の欠点は...」ドジャース・ロバーツ…
  • 5
    1000人以上の女性と関係...英アンドルー王子、「称号…
  • 6
    増加する「子どもを外注」する親たち...ネオ・ネグレ…
  • 7
    悲しみで8年間「羽をむしり続けた」オウム...新たな…
  • 8
    【クイズ】本州で唯一「クマが生息していない県」は…
  • 9
    バフェット指数が異常値──アメリカ株に「数世代で最…
  • 10
    「日本の高齢化率は世界2位」→ダントツの1位は超意外…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中