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鉱工業生産1─3月は4四半期連続プラス、4月も大幅増の予想

2017年04月28日(金)10時05分

 4月28日、経済産業省が発表した3月鉱工業生産指数速報は前月比2.1%低下となった。写真は川崎市内の工場で2015年6月撮影(2017年 ロイター/Yuya Shino)

[東京 28日 ロイター] - 経済産業省が28日発表した3月鉱工業生産指数速報は前月比2.1%低下となった。ロイターの事前予測0.8%低下をやや下回った。年初に増産となった半導体製造装置の反動減が大きめとなったのが主因。もっとも1─3月では前期比0.1%上昇し、何とか4四半期連続での増産となった。先行きも、円安と世界経済回復を追い風に主要業種で強めの増産計画がたてられている。

3月の生産低下は、実質輸出が2月に急増した後だけに、反動減となったもよう。 低下した業種は半導体製造装置を中心にはん用・生産用・業務用機械工業、メモリやCCDなどの電子部品・デバイス工業、小型乗用車を中心に輸送機械工業など。一方、上昇はパルプ・紙・紙加工品工業、情報通信機械工業、非鉄金属工業などだった。

1─3月期は前期からわずかに上昇し、指数水準は99.9、消費増税前の駆け込み需要があった14年1─3月期の101.9以来の水準となった。出荷は前期比0.2%のわずかな低下となった。

過去4四半期とも生産上昇が続いたことから、16年度の生産は3年度ぶりの上昇に転じた。

生産予測指数は4月が前月比8.9%の大幅上昇となる。誤差などを調整した経済産業省の試算でも5.3%の上昇となる見通し。

業種別生産計画をみると、輸出型の主要業種である輸送機器、電子部品・デバイス、はん用・生産用・業務用機械の生産が、いずれも2ケタの増産見通しとなっている。

5月の予測指数は同3.7%の低下。それでも4、5月見通しを前提とすると、4─6月期も前期比6.6%の大幅上昇見通しとなり、企業は強気の生産計画を立てていることがうかがえる。

経済産業省は生産の基調判断を「持ち直しの動きがみられる」として据え置いた。

*内容を追加します。

ロイター
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