ニュース速報

ビジネス

米S&P500上昇、エネルギー・消費関連株に買い

2017年03月30日(木)06時57分

 3月29日、米国株式市場は、S&P総合500種が小幅高で引けた。金融株が反落したが、エネルギーや消費関連株が買われて相場を支えた。NY証取で撮影(2017年 ロイター/Brendan McDermid)

[ニューヨーク 29日 ロイター] - 米国株式市場は、S&P総合500種が小幅高で引けた。金融株が反落したが、エネルギーや消費関連株が買われて相場を支えた。投資家が関心を向け始めているのは第1・四半期の企業決算だ。

S&P500種企業の今後12カ月の予想利益に基づく株価収益率(PER)は18倍近くと長期平均の15倍を上回っているが、高いバリュエーションを裏付けるだけの好業績が発表されるかどうかが注目される。

トムソン・ロイター・エスティメーツがまとめたS&P500種企業の第1・四半期の増益率予想は10.1%となっている。

グリーンウッド・キャピタルのウォルター・トッド最高投資責任者(CIO)は「政策リスクが高まっているが、経済データはなお堅調なことから、業績は良好なものになるはずだ。政策面であっと驚くような事態がない限り、株式市場が次に動意づく材料がもたらされるのは決算発表シーズンになる」と述べた。

エネルギー<.SPNY>は、原油高を受けて1.2%上昇。一般消費財<.SPLRCD>は0.6%高となり、ノードストロームやコールズなどの小売株が大幅に値上がりした。アマゾン・ドット・コムは2.1%高で過去最高値を更新した。金融<.SPSY>は0.5%安だった。

バイオ医薬品のバーテックス・ファーマシューティカルズは20.5%急伸し、S&P総合500種とナスダック・バイオテクノロジー指数を押し上げた。同社が嚢胞性線維症(CF)の治験薬が後期試験で良好な結果を示したことが好感された。

米取引所の合計出来高は約58億株と、過去20営業日平均の69億株を大きく下回った。騰落銘柄比率はニューヨーク証券取引所が1.88対1、ナスダックが1.59対1でいずれも上げが優勢だった。

ロイター
Copyright (C) 2017 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

EUと米、ジョージアのスパイ法案非難 現地では抗議

ビジネス

EXCLUSIVE-グレンコア、英アングロへの買収

ワールド

中国軍機14機が中間線越え、中国軍は「実践上陸訓練

ビジネス

EXCLUSIVE-スイスUBS、資産運用業務見直
MAGAZINE
特集:世界が愛した日本アニメ30
特集:世界が愛した日本アニメ30
2024年4月30日/2024年5月 7日号(4/23発売)

『AKIRA』からジブリ、『鬼滅の刃』まで、日本アニメは今や世界でより消費されている

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1

    常圧で、種結晶を使わず、短時間で作りだせる...韓国の研究チームが開発した「第3のダイヤモンド合成法」の意義とは?

  • 2

    「2枚の衛星画像」が伝える、ドローン攻撃を受けたロシア空軍基地の被害規模

  • 3

    ロシア「BUK-M1」が1発も撃てずに吹き飛ぶ瞬間...ミサイル発射寸前の「砲撃成功」動画をウクライナが公開

  • 4

    「500万ドルの最新鋭レーダー」を爆破...劇的瞬間を…

  • 5

    ロシアの大規模ウクライナ空爆にNATO軍戦闘機が一斉…

  • 6

    ロシア軍の拠点に、ウクライナ軍FPVドローンが突入..…

  • 7

    「TSMC創業者」モリス・チャンが、IBM工場の買収を視…

  • 8

    中国のコモディティ爆買い続く、 最終兵器「人民元切…

  • 9

    「複雑で自由で多様」...日本アニメがこれからも世界…

  • 10

    どの顔が好き? 「パートナーに求める性格」が分かる…

  • 1

    ロシア「BUK-M1」が1発も撃てずに吹き飛ぶ瞬間...ミサイル発射寸前の「砲撃成功」動画をウクライナが公開

  • 2

    一瞬の閃光と爆音...ウクライナ戦闘機、ロシア軍ドローンを「空対空ミサイルで撃墜」の瞬間映像が拡散

  • 3

    「おやつの代わりにナッツ」でむしろ太る...医学博士が教えるスナック菓子を控えるよりも美容と健康に大事なこと

  • 4

    どの顔が好き? 「パートナーに求める性格」が分かる…

  • 5

    AIパイロットvs人間パイロット...F-16戦闘機で行われ…

  • 6

    日本マンガ、なぜか北米で爆売れ中...背景に「コロナ…

  • 7

    「2枚の衛星画像」が伝える、ドローン攻撃を受けたロ…

  • 8

    「すごい胸でごめんなさい」容姿と演技を酷評された…

  • 9

    ウクライナ軍ブラッドレー歩兵戦闘車の強力な射撃を…

  • 10

    ロシアの大規模ウクライナ空爆にNATO軍戦闘機が一斉…

  • 1

    韓国で「イエス・ジャパン」ブームが起きている

  • 2

    ロシア「BUK-M1」が1発も撃てずに吹き飛ぶ瞬間...ミサイル発射寸前の「砲撃成功」動画をウクライナが公開

  • 3

    「おやつの代わりにナッツ」でむしろ太る...医学博士が教えるスナック菓子を控えるよりも美容と健康に大事なこと

  • 4

    最強生物クマムシが、大量の放射線を浴びても死なな…

  • 5

    ロシアが前線に投入した地上戦闘ロボットをウクライ…

  • 6

    「燃料気化爆弾」搭載ドローンがロシア軍拠点に突入…

  • 7

    世界3位の経済大国にはなれない?インドが「過大評価…

  • 8

    タトゥーだけではなかった...バイキングが行っていた…

  • 9

    一瞬の閃光と爆音...ウクライナ戦闘機、ロシア軍ドロ…

  • 10

    NASAが月面を横切るUFOのような写真を公開、その正体…

日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中