ニュース速報

ビジネス

ドル100円半ばでこう着、イエレン待ちで動意欠く

2016年08月26日(金)15時21分

 8月26日、午後3時のドル/円は、ニューヨーク市場午後5時時点に比べややドル安/円高の100.41/43円だった。イエレンFRB議長の講演を前に動意に乏しい展開となった。写真の米ドルは2015年10月リマで撮影(2016年 ロイター/Guadalupe Pardo)

[東京 26日 ロイター] - 午後3時のドル/円は、ニューヨーク市場午後5時時点に比べややドル安/円高の100.41/43円だった。きょうはイエレン米連邦準備理事会(FRB)議長の講演が予定されており、重要イベントを前に動意に乏しい展開となった。

午後のドル/円は、100半ばを軸にこう着、値幅は8銭程度にとどまった。「完全にイベント待ちの状況」だったという。

きょう最大のイベントはイエレン議長の講演で、日本時間の午後11時から始まる予定。講演テーマは「FRBの金融政策のツールキット」と大局的なものであるため、短期の方針についての言及はそれほどないとみる向きも多い。

市場では「年内の利上げは適切としながらも、今後の経済データを見極める必要があるとして、市場にショックを与えないような表現になるのではないか」(外為アナリスト)との声が出ていた。

これに先立って米4─6月国内総生産(GDP)改定値が発表される予定で「イエレン議長講演の前で手がけにくい時間帯とはいえ、内容次第ではフライング気味に相場が動意づく可能性がある」(国内金融機関)との警戒感も聞かれる。ロイターがまとめた市場予想は前期比年率1.1%増(速報値1.2%増)。

ドル/円は、午前も方向感なく推移した。午前8時半頃にきょうの高値100.59円をつけた後、日経平均株価の下げ幅拡大に連れ安となった。一時100.38円まで下押しされたが、仲値付近に輸入企業のドル買い/円売りフローが流入して反発。正午にかけて100.40─50円台でもみあった。

朝方に発表された7月の全国消費者物価指数(生鮮食品を除く、コアCPI)は前年同月比0.5%低下と予想に比べて弱い内容だったが、相場の反応は限定的だった。

ドル/円   ユーロ/ドル ユーロ/円

午後3時現在 100.41/43 1.1291/95 113.38/42

午前9時現在 100.55/57 1.1285/89 113.48/52

NY午後5時 100.52/55 1.1285/90 113.39/43

(為替マーケットチーム)

ロイター
Copyright (C) 2016 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ビジネス

財新・中国サービスPMI、4月52.5に低下 受注

ビジネス

バークシャー、手元資金が過去最高 第1四半期にアッ

ワールド

イスラエル、アルジャジーラの活動停止 安全保障の脅

ビジネス

英シェル株主は気候対策強化案に反対を、グラスルイス
MAGAZINE
特集:世界が愛した日本アニメ30
特集:世界が愛した日本アニメ30
2024年4月30日/2024年5月 7日号(4/23発売)

『AKIRA』からジブリ、『鬼滅の刃』まで、日本アニメは今や世界でより消費されている

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1

    外国人労働者がいないと経済が回らないのだが...... 今も厳しい差別、雇用許可制20年目の韓国

  • 2

    ロシア兵がウクライナ「ATACMS」ミサイルの直撃を受ける瞬間の映像...クラスター弾炸裂で「逃げ場なし」の恐怖

  • 3

    翼が生えた「天使」のような形に、トゲだらけの体表...奇妙な姿の超希少カスザメを発見、100年ぶり研究再開

  • 4

    こ、この顔は...コートニー・カーダシアンの息子、元…

  • 5

    ウクライナがモスクワの空港で「放火」工作を実行す…

  • 6

    どの顔が好き? 「パートナーに求める性格」が分かる…

  • 7

    常圧で、種結晶を使わず、短時間で作りだせる...韓国…

  • 8

    単独取材:岸田首相、本誌に語ったGDP「4位転落」日…

  • 9

    マフィアに狙われたオランダ王女が「スペイン極秘留…

  • 10

    屋外に集合したロシア兵たちを「狙い撃ち」...HIMARS…

  • 1

    ロシア「BUK-M1」が1発も撃てずに吹き飛ぶ瞬間...ミサイル発射寸前の「砲撃成功」動画をウクライナが公開

  • 2

    どの顔が好き? 「パートナーに求める性格」が分かる4択クイズ

  • 3

    一瞬の閃光と爆音...ウクライナ戦闘機、ロシア軍ドローンを「空対空ミサイルで撃墜」の瞬間映像が拡散

  • 4

    ロシア兵がウクライナ「ATACMS」ミサイルの直撃を受…

  • 5

    「2枚の衛星画像」が伝える、ドローン攻撃を受けたロ…

  • 6

    屋外に集合したロシア兵たちを「狙い撃ち」...HIMARS…

  • 7

    常圧で、種結晶を使わず、短時間で作りだせる...韓国…

  • 8

    AIパイロットvs人間パイロット...F-16戦闘機で行われ…

  • 9

    ロシアの大規模ウクライナ空爆にNATO軍戦闘機が一斉…

  • 10

    メーガン妃の「限定いちごジャム」を贈られた「問題…

  • 1

    ロシア「BUK-M1」が1発も撃てずに吹き飛ぶ瞬間...ミサイル発射寸前の「砲撃成功」動画をウクライナが公開

  • 2

    韓国で「イエス・ジャパン」ブームが起きている

  • 3

    「おやつの代わりにナッツ」でむしろ太る...医学博士が教えるスナック菓子を控えるよりも美容と健康に大事なこと

  • 4

    最強生物クマムシが、大量の放射線を浴びても死なな…

  • 5

    「燃料気化爆弾」搭載ドローンがロシア軍拠点に突入…

  • 6

    世界3位の経済大国にはなれない?インドが「過大評価…

  • 7

    一瞬の閃光と爆音...ウクライナ戦闘機、ロシア軍ドロ…

  • 8

    タトゥーだけではなかった...バイキングが行っていた…

  • 9

    NASAが月面を横切るUFOのような写真を公開、その正体…

  • 10

    「世界中の全機が要注意」...ボーイング内部告発者の…

日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中