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ドルは102円半ば、海外市場のリスクオンに乗りきれず

2016年06月29日(水)12時22分

 6月29日、正午のドル/円は、前日ニューヨーク市場午後5時時点に比べ、小幅にドル安/円高の102円半ば。写真は都内で2014年1月撮影(2016年 ロイター/Toru Hanai)

[東京 29日 ロイター] - 正午のドル/円は、前日ニューヨーク市場午後5時時点に比べ、小幅にドル安/円高の102円半ば。

前日の海外市場で、英EU離脱にめぐる過度なリスク回避が巻き戻され、株高、ドル高/円安となった流れを引き継いで、早朝の取引でドルは102.78円まで上値を伸ばした。

しかし、株価が上げ幅を縮小したことや、政府・日銀が今朝開いた英EU離脱後2度目の会合で、「目新しい材料が出てこなかった」(証券会社)こと、米連邦準備理事会(FRB)理事の発言などが伝わり、改めてドル売りが流入。ドルは一時102.25円まで下落した。

FRBのパウエル理事は28日、金融の状況はドル高などを通じて2014年以降引き締まっており、複数回の利上げに相当する、との認識を示した。

同理事は「経済に重要なのは金融全般の状況だ。ドルは上昇しており、信用スプレッドは拡大している。これは結局のところ、緩やかな引き締めに相当する」と述べた。

為替市場では、今年中に米国が1回は利上げするとの見方が後退すると共に、「米金融政策の次の一手は、引き締めではなく、緩和となる可能性もある」(金融機関)との見方も出ていた。

ロイター
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