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今週の米株、コアPCE物価指数と雇用統計が焦点に

2016年05月30日(月)07時36分

 5月27日、30日から始まる1週間には、「経済指標を重視する」米連邦準備理事会(FRB)にとって最も重要なインフレと雇用の2つのデータが発表される。写真はNY証券取引所、9日撮影(2016年 ロイター/Brendan McDermid)

[ニューヨーク 27日 ロイター] - 30日から始まる1週間には、「経済指標を重視する」米連邦準備理事会(FRB)にとって最も重要なインフレと雇用の2つのデータが発表される。

FRBの利上げ判断を探る上で、米株市場にとってもこの2つ、4月のコア個人消費支出(PCE)物価指数(31日発表)と5月雇用統計(6月3日発表)が鍵となりそうだ。

コアPCE指数は前月比0.2%上昇、非農業部門雇用者数は16万1000人の増加が予想されている。

過去の強気相場では、金融引き締め観測が強まれば株式は売られることが多かったが、先週はタカ派寄りのFRB当局者発言が相次ぐ中、株価も大幅に値を上げた。

27日にはイエレンFRB議長が、経済成長が想定通りに継続し、雇用創出が続けば、FRBは今後数カ月中に利上げすべきとの認識を示した。

ただ、バンク・オブ・アメリカ・メリルリンチのアナリストらによると、株価はまだ6月あるいは7月の利上げさえ、織り込んでいない。

利上げが前倒しになるとアウトパフォームする「タカ派」業種の大半はまだ割安で、利上げが先送りされるとアウトパフォームする「ハト派」業種はなお割高という。

タカ派には消費者金融、銀行、保険が含まれ、ハト派には飲料、不動産投資信託(REIT)、電力が入るとしている。

27日の市場では、金融株が全体の上昇を主導した。今週の経済指標も引き続きFRBの利上げを示唆する内容なら、銀行株にも買いが続く可能性が強い。

ロイター
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