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日経平均は大幅続伸、イベント控え伸び悩む

2015年07月02日(木)15時23分

 7月2日、東京株式市場で日経平均は大幅続伸。一時272円高となり、取引時間中で4営業日ぶりに2万0600円台を回復した。米国株の上昇や為替のドル高/円安が支援材料となり、東証1部の7割近い銘柄が値上がりした。都内で1日撮影(2015年 ロイター/Toru Hanai)

[東京 2日 ロイター] - 東京株式市場で日経平均は大幅続伸。一時272円高となり、取引時間中で4営業日ぶりに2万0600円台を回復した。米国株の上昇や為替のドル高/円安が支援材料となり、東証1部の7割近い銘柄が値上がりした。もっとも6月米雇用統計やギリシャの国民投票などイベントを前に手控えムードも強く、引けにかけてやや伸び悩んだ。

6月29日に24ポイント台まで上昇した日経平均ボラティリティ指数<.JNIV>が19ポイント台まで低下し、「市場心理は徐々に落ち着きを取り戻している」(中堅証券)という。日経平均が25日移動平均線(2万0411円98銭=2日)を回復したことも投資家心理の安定化につながった。

もっとも市場では「海外のリスク要因が払しょくされていないにもかかわらず、上げ過ぎの印象。値を戻し過ぎると週明けの株価変動リスクが高まりやすい」(いちよし証券・投資情報部課長の及川敬司氏)と慎重な声も聞かれ、上値では利益確定売りに押された。

上海総合株価指数<.SSEC>が下げ止まらず、「中国株の動きが実体経済を反映したものだとすれば気がかり」(国内証券)との声もあった。

個別銘柄では、宝印刷<7921.T>が続伸。1日に発表した2016年5月期見通しで、年間配当金を連結配当性向で88.8%にあたる1株当たり50円にすると発表し、材料視された。15年5月期は35円だった。

半面、エービーシー・マート<2670.T>が後場に入り下げ転換。2015年3─5月期の好業績観測報道を受けて前場に年初来高値を更新したが、同社が従業員に違法な長時間労働をさせたとして、東京労働局が労働基準法違反の容疑で書類送検する方針を固めたと伝わると、マイナス圏に沈んだ。

東証1部騰落数は、値上がり1271銘柄に対し、値下がりが508銘柄、変わらずが108銘柄だった。

日経平均<.N225>

終値      20522.5 +193.18

寄り付き    20565.94

安値/高値   20479.85─20601.73

TOPIX<.TOPX>

終値       1648.24 +11.83

寄り付き     1653.3

安値/高値    1646.26─1656.56

東証出来高(万株) 223853

東証売買代金(億円) 24851.03

(杉山容俊)

ロイター
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