ニュース速報

中国、1年物LPRを4.20%に設定 前月から小幅引き下げ

2019年09月20日(金)12時35分

[上海 20日 ロイター] - 中国は20日、1年物ローンプライムレート(貸出基礎金利、LPR)を前月の4.25%から4.20%に引き下げた。

中国人民銀行は16日から預金準備率を引き下げており、1年物LPRも引き下げるとほぼ予想されていた。米連邦準備理事会(FRB)も今週、25ベーシスポイント(bp)の利下げを行ったばかり。

一方、5年物LPRは4.85%に据え置かれた。これについて一部のアナリストは、長期金利を引き下げれば不動産バブルを招く恐れがあるとの政策当局者の懸念を反映しているとみている。

人民銀行は先月、企業の借入コスト低下につながる金利改革を発表。新たな1年物LPRを4.25%とし、従来の水準から6bp引き下げた。改革により、LPRは人民銀のMLF(中期貸出ファシリティー)金利に緩やかに連動する。

現在3.3%のMLFが最後に引き下げられたのは、2016年初め。景気が低迷する中、LPR引き下げにより、企業や個人の借り入れコスト低下が期待できる。

ING(香港)の中華圏担当エコノミスト、アイリス・パン氏は、LPR引き下げについて「景気刺激策ではなく、むしろ成長率がさらに低いレンジに落ち込むことを阻止する防衛策と考える。成長率は非常に弱くなっており、生産活動やインフラの金利負担を抑制する狙いがあるようだ」と指摘した。

19日公表のロイター調査では大方のトレーダーが1年物LPRの10bp未満の引き下げを予想していた。

光大証券のアナリスト、Wang Yifeng氏は、長期化している貿易戦争の影響が広がる中、資金調達コストの一段の引き下げが必要だとして、1年物LPRが11月にさらに5─10bp引き下げられるとみている。

第2・四半期の中国国内総生産(GDP)は前年比6.2%増と27年ぶりの低い伸びにとどまった。

鉱工業生産や消費、投資のデータも8月は弱い内容となり、一段の景気減速を示している。

*内容を追加しました。

ロイター
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