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ECB、必要なら一段の行動取る用意=スロベニア中銀総裁
[リュブリャナ 13日 ロイター] - 欧州中央銀行(ECB)理事会メンバーであるバスレ・スロベニア中銀総裁は、ECBは「必要であれば政策手段を強化し、新たな手段を講じる」用意がある、と述べた。
ECBは12日の理事会で、利下げや債券買い入れ(量的緩和)の再開など包括的な追加金融緩和策の導入を決定した。
バスレ総裁はスロベニアの通信社STAのインタビューで、債券買い入れの規模を拡大したり条件を変更する可能性があると述べた。
12日に発表した緩和策は、短期金利のみならず、中長期金利にも影響を与えることを狙いとしていると説明した。
バスレ総裁は、米国の政策、中国の成長減速、英国の欧州連合(EU)離脱などのリスクが、ユーロ圏のさらなる景気減速とインフレ低下につながる可能性があると指摘。
「経済情勢の変化により、金融政策だけでなく、財政政策を中心とした政策対応が必要となる」とし「現在の状況、そしてこの先待ち構える試練を考えると、一つの政策だけでは経済の動きを変えることはできない」と語った。
現在懸念しているのは、ユーロ圏のリセッション(景気後退)ではなく、景気減速だと主張。米中貿易摩擦は製造業や鉱工業に多大な打撃を与えているが、サービス業はなお好調だと指摘した。
*内容を追加しました。