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「合意なき」離脱観測高まる、ジョンソン氏の英次期首相就任で
2019年07月24日(水)01時04分
[ロンドン 23日 ロイター] - 英国で欧州連合(EU)離脱強硬派のボリス・ジョンソン氏(55)が次期首相に就任する見通しとなったことを受け、英国が「合意なき」離脱を遂げるとの観測が強まっている。
ジョンソン氏は23日、与党保守党の党首選で勝利し、24日に首相に就任する。ジョンソン氏は「10月31日にEUから離脱する」と表明した。
格付け会社ムーディーズの格付け戦略マネジング・ディレクターのコリン・エリス氏は「持続可能な歩み寄りの確率が以前より低下したようにみえる」と指摘。「合意なきブレグジット(EU離脱)が、英国のソブリンや関連格付けに著しいマイナスの影響を及ぼすというわれわれの見方に変更はない」と述べた。
ゴールドマン・サックスのアナリストも、合意なき離脱の確率を15%から20%に引き上げ、ジョンソン氏が次期首相に就任することで、強硬な離脱を阻止する「ハードル」がこれまで以上に高くなったと指摘した。
ゴールドマンはさらに、ブレグジットが実現しない確率を35%とし、従来の40%から引き下げた。ただ、離脱協定案の再交渉が行われる確率は45%で維持した。
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