ニュース速報

日経平均は3日ぶり反落、円高進行と中国経済への懸念で

2019年07月16日(火)15時32分

[東京 16日 ロイター] - 東京株式市場で日経平均は3日ぶりに反落した。国内連休中の米国株主要3指数は上昇したものの、為替が1ドル107円後半まで円高方向に振れ、朝方から先物売りが先行した。15日発表の第2・四半期中国国内総生産(GDP)で成長率が鈍化し、中国経済に懸念が広がったことも上値を重くした。東証1部の売買代金は10営業日連続の2兆円割れとなり、薄商いの状態が続いている。

11日に発表された安川電機<6506.T>の3─5月期決算がさえない内容となり、これから本格化する製造業の決算を見極めたいという向きが増えている。「最新の日銀短観の2019年度想定為替レート(大企業・製造業)は1ドル109.35円。為替の円高による業績下押し圧力が意識されやすく、積極的に買いづらい」(東海東京調査センターのシニアストラテジスト、中村貴司氏)との声が出ていた。

日本郵政<6178.T>、かんぽ生命<7181.T>が上場来安値を更新したことも投資家心理を冷ました。保険の不適切販売を巡る業績面への影響が引き続き懸念されている。

TOPIXは続落。東証33業種中29業種が値下がり。石油・石炭、電気・ガス、鉱業、精密機器などが値下がり率上位に入った。半面、輸送用機器は上昇。中国がクリーンエネルギー車に関する規則についてハイブリッド車を優遇する措置を検討していると報じられ、恩恵を受けやすい企業として名前が上がったトヨタ自動車<7203.T>などが買われた。このほか、その他金融、金属製品、その他製品が値上がりした。

個別銘柄では、クリエイト・レストランツ・ホールディングス<3387.T>が年初来高値を更新した。12日に発表した2020年2月期業績予想の上方修正を好感した。直近の業績動向が順調に推移しているほか、9月1日付でスポーツ・レジャー事業の運営会社を連結子会社化することによる寄与分を反映させた。

東証1部の騰落数は、値上がり752銘柄に対し、値下がりが1302銘柄、変わらずが96銘柄だった。

日経平均<.N225>

終値      21535.25 -150.65

寄り付き    21644.38

安値/高値   21514.89─21655.52

TOPIX<.TOPX>

終値       1568.74 -7.57

寄り付き     1571.94

安値/高値    1565.64─1574.56

東証出来高(万株) 104065

東証売買代金(億円) 17423.46

ロイター
Copyright (C) 2019 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

焦点:トランプ税制法、当面の債務危機回避でも将来的

ビジネス

アングル:ECBフォーラム、中銀の政策遂行阻む問題

ビジネス

バークレイズ、ブレント原油価格予測を上方修正 今年

ビジネス

BRICS、保証基金設立発表へ 加盟国への投資促進
MAGAZINE
特集:トランプvsイラン
特集:トランプvsイラン
2025年7月 8日号(7/ 1発売)

「平和主義者」のはずの大統領がなぜ? 核施設への電撃攻撃で中東と世界はこう変わる

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    「飲み込めると思った...」自分の10倍サイズのウサギに挑んだヘビの末路
  • 2
    ディズニー・クルーズラインで「子供が海に転落」...父親も飛び込み大惨事に、一体何が起きたのか?
  • 3
    「やらかした顔」がすべてを物語る...反省中のワンコに1400万人が注目
  • 4
    【クイズ】「宗教を捨てる人」が最も多い宗教はどれ?
  • 5
    後ろの川に...婚約成立シーンを記録したカップルの幸…
  • 6
    ワニに襲われた直後の「現場映像」に緊張走る...捜索…
  • 7
    職場でのいじめ・パワハラで自死に追いやられた21歳…
  • 8
    ワニに襲われた男性の「最期の姿」...捜索隊が捉えた…
  • 9
    吉野家がぶちあげた「ラーメンで世界一」は茨の道だ…
  • 10
    為末大×TAKUMI──2人のプロが語る「スポーツとお金」 …
  • 1
    燃え盛るロシアの「黒海艦隊」...ウクライナの攻撃で大爆発「沈みゆく姿」を捉えた映像が話題に
  • 2
    ワニに襲われた男性の「最期の姿」...捜索隊が捉えた発見の瞬間とは
  • 3
    ディズニー・クルーズラインで「子供が海に転落」...父親も飛び込み大惨事に、一体何が起きたのか?
  • 4
    突然ワニに襲われ、水中へ...男性が突いた「ワニの急…
  • 5
    イランを奇襲した米B2ステルス機の謎...搭乗した専門…
  • 6
    「飲み込めると思った...」自分の10倍サイズのウサギ…
  • 7
    夜道を「ニワトリが歩いている?」近付いて撮影して…
  • 8
    仕事ができる人の話の聞き方。3位は「メモをとる」。…
  • 9
    「やらかした顔」がすべてを物語る...反省中のワンコ…
  • 10
    砂浜で見かけても、絶対に触らないで! 覚えておくべ…
  • 1
    日本の「プラごみ」で揚げる豆腐が、重大な健康被害と環境汚染を引き起こしている
  • 2
    「コーヒーを吹き出すかと...」ディズニーランドの朝食が「高額すぎる」とSNSで大炎上、その「衝撃の値段」とは?
  • 3
    「あまりに愚か...」国立公園で注意を無視して「予測不能な大型動物」に近づく幼児連れ 「ショッキング」と映像が話題に
  • 4
    妊娠8カ月の女性を襲ったワニ...妊婦が消えた川辺の…
  • 5
    庭にクマ出没、固唾を呑んで見守る家主、そして次の…
  • 6
    10歳少女がサメに襲われ、手をほぼ食いちぎられる事…
  • 7
    JA・卸売業者が黒幕説は「完全な誤解」...進次郎の「…
  • 8
    「ママ...!」2カ月ぶりの再会に駆け寄る13歳ラブラ…
  • 9
    気温40℃、空港の「暑さ」も原因に?...元パイロット…
  • 10
    燃え盛るロシアの「黒海艦隊」...ウクライナの攻撃で…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中