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利下げ論拠ない、インフレ低迷懸念せず=カンザスシティー連銀総裁

2019年05月15日(水)04時04分

[ミネアポリス 14日 ロイター] - 米カンザスシティー地区連銀のジョージ総裁は14日、連邦準備理事会(FRB)は、インフレ率を目標の2%近辺にするための取り組みの一環として利下げを実施する必要はないとの考えを示した。

一部FRB当局者はインフレ率が根強くFRBの目標を下回っていることに懸念を示し、利下げが必要となる可能性があるとの考えを示している。

ただジョージ総裁は、失業率が低水準にあることを踏まえると、インフレ率が目標を下回っていることは大きな問題ではないと指摘。現在の低インフレについて「懸念すべき理由はほとんどない」とし、「現時点では利下げの論拠はないと考えている」と述べた。

その上で、「現時点ではインフレ見通しは緩やかであるように見える」とし、インフレ圧力が見られないため、FRBが金融政策に関して「様子見姿勢」を取っていることに支持を表明。インフレ率をFRBの目標を超える水準に押し上げるために金融政策を調整することには賛同できないとし、インフレ率がFRBの目標の上下0.5%ポイント以内の範囲にとどまる限り、目標からのかい離を容認する必要があるとの考えを示した。

ジョージ総裁は今年の連邦公開市場委員会(FOMC)で投票権を持っている。

ロイター
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