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ドル111円前半、米中通商協議の結果待ち
[東京 4日 ロイター] - 午後3時のドル/円は、ニューヨーク市場午後5時時点に比べ、若干ドル安/円高の111円前半。ドルは仲値公示付近で高値をつけたあと、軟調な足取りとなった。市場の関心は、再びワシントンに舞台が戻った米中通商協議に向けられており、進展具合がまだ確認できない午後の取引では、様子見ムードが広がった。
ドルは、仲値公示前後に111.52円まで上昇したが、実需の買い一巡後は、日経平均が前営業日比でマイナス圏に沈むのを眺めつつ、じり安となった。
短期的には「111.60円付近を上抜ければ112円乗せを試す流れとなりやすい」(アナリスト)ものの、3月につけた年初来高値112.13円が近づくと、レンジ推移を見越した向きの売りが強まりやすいという。
トランプ米大統領は、通商協議で訪米している中国の劉鶴副首相と4日の米東部時間午後4時30分(日本時間5日午前5時30分)からホワイトハウスの大統領執務室で会談する予定だ。
「米中会談で収穫があるか否か、見極めたい」(外為アナリスト)という。
米国家経済会議(NEC)のカドロー委員長は3日、米中通商協議は進展しているとの認識を示し、両国とも週内に合意に近づくことを期待していると述べた。今週の協議が当初予定の3日間から延長される可能性もあるとした。
最終的な合意には米国からの農産品、エネルギー、工業製品の購入拡大に関する中国側のコミットメントも盛り込まれる見通しで、協議について知る関係筋は、中国がこの約束を果たす期限は2025年とされるとの見方を示した。
ただ、米国は中国側の履行を確認するまで報復関税を引き下げない方針とされ、「中国による米国製品の輸入拡大はさほど問題なく進むと思うが、知的財産を巡って両国に不協和音があるなかで、履行確認がネックとなり、協議が停滞する恐れもある」(国内エコノミスト)との意見もでていた。
ドル/円
午後3時現在 111.42/44 1.1246/50 125.31/35
午前9時現在 111.38/40 1.1243/47 125.25/29
NY午後5時 111.47/50 1.1234/35 125.21/25
英ポンド/円
英下院は3日、4月12日に英国が欧州連合(EU)から合意ないまま離脱するリスクを回避するため、メイ首相に離脱延期の要請を強いる法案を僅差で可決した。
英ポンドは前日147.17円付近まで上昇したが、この日は短期筋を中心に売り買いが交錯した。
(為替マーケットチーム)