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前場の日経平均は小幅続伸、底堅さも意識
[東京 14日 ロイター] - 前場の東京株式市場で、日経平均は前営業日比10円96銭高の2万1155円44銭となり、小幅に続伸した。朝方は前日の米国株高や為替の円安などを支援材料に上昇したが、買い一巡後は上値が重くなった。一方、米政府機関の再閉鎖回避の動きや米中通商協議進展への期待から、底堅さも意識されている。マイナス圏に転落する場面があったものの、滞在時間は短かった。
チャート的には、昨年12月高値と安値の下落幅に対するフィボナッチリトレースメント61.8%戻しの水準(2万1266円21銭)の攻防となっている。
日経平均は前日までの2営業日で800円超上昇してきたこともあり、上値では利益確定や戻り待ちの売りが出たもよう。ただ、市場からは「企業の決算発表を通過してあく抜け感が出てきた。このスピード調整をこなした後は再び上方向に行きそう」(岩井コスモ証券の投資調査部副部長、林卓郎氏)との声も出ていた。
TOPIXは0.06%高で午前の取引を終了。東証1部の売買代金は1兆1340億円だった。セクター別ではパルプ・紙、石油・石炭、建設などが値上がり率上位にランクイン。半面、鉱業、ゴム製品、海運などは軟調だった。
東証1部の騰落数は、値上がり1145銘柄に対し、値下がりが894銘柄、変わらずが88銘柄だった。