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ドル108円前半、円安一服
[東京 7日 ロイター] - 午後3時のドル/円は、前週末ニューヨーク市場の午後5時時点から小幅安の108円前半。海外市場の流れを引き継ぐ形でドルが弱含みとなった一方、日経平均が上げ幅を縮小したことなどで、円売りは一服。ドル/円はじり安となった。
アジア時間早朝の取引で、ドルは108.79円まで上昇。104円台へ一気に急落した3日の下げ幅をほぼ埋めた。しかし、ドルが売られ始めると次第に上値が重くなり、午後には108.02円まで反落した。
ドルは小幅ながら広範に下落した。パウエル米連邦準備理事会(FRB)議長が4日の討論会で「常に政策スタンスを大幅に変更する用意がある」と発言したことが手掛かり。ユーロは朝方の1.13ドル後半から1.14ドル前半へ上昇した。
パウエル議長の発言を受けて、市場では米利上げ観測の後退につれて「ドル安地合いが強まりやすくなってきた」(FX関係者)との声が出ている。
ゴールドマンサックスは5日付けのリポートで、ドル指数の売りを推奨した。目標は93.0。現在は95.9付近を推移している。
<豪ドルは円急騰前の水準上抜け、米中協議に期待>
豪ドルは77円前半。底堅い動きで1日以来の高値を付けた。円が急騰した3日の下げ幅をすでに埋め、上抜けた形だ。
豪ドルは77円半ばで今年の取引が始まり、3日の円急騰局面で76円後半から71円台まで5円近く急落。その後じりじりと切り返している。
トランプ米大統領が6日、「中国との協議は非常に順調に進んでいる。彼らはディール(取引)を望んでいると私は確信している」と発言したことも、豪ドル買いの手掛かりとして話題となっているという。
米中はきょうからあすにかけて、次官級の通商協議を北京で開催する。
ドル/円
午後3時現在 108.18/20 1.1421/25 123.57/61
午前9時現在 108.54/56 1.1408/12 123.84/88
NY午後5時 108.52/54 1.1393/97 123.70/74
(為替マーケットチーム)