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湾岸協力会議の首脳会合、カタール首長は欠席 対立解消見えず
[リヤド 9日 ロイター] - 湾岸協力会議(GCC)は9日、サウジアラビアで首脳会合を開催した。サウジ国王が域内の結束を呼び掛ける一方、カタール首長が出席しなかったことを巡りバーレーンとカタールが非難の応酬を繰り広げるなど、カタールと近隣諸国の緊張が続いている状況が浮き彫りになった。
カタールは首脳会合に外務担当国務相を派遣。サウジとアラブ首長国連邦(UAE)、バーレーン、エジプトは17年半ば以降テロ支援を理由にカタールと断交している。カタールはテロ支援を否定している。
バーレーンのシェイク・ハリド・ビン・アハメド・アル・ハリファ外相は、ツイッターで「カタールの首長は(断交している諸国の)正当な要求を受け入れ、首脳会合に出席すべきだった」と批判した。
これに対して、カタール外務省情報局のアハメド・ビン・サイード・アルルマイヒ局長は「カタールは自ら決定を下すことができる」と反発。「(昨年の)クウェートでの首脳会合には、断交している諸国の指導者は出席しなかったが、カタールは出席した」などと語った。
サウジのサルマン国王は、GCC加盟国のクウェート、オマーン、バーレーン、UAE、カタールに対して、イランやテロに一致団結して対抗するよう呼び掛けた。国王は「われわれは、域内および世界の安全と安定を維持するため、パートナーと協力する必要がある」と訴えた。