コラム

中国は親切だからカンボジアに援助した

2009年12月25日(金)11時34分

 中国は、20日からカンボジアを訪問した習近平(シー・チンピン)国家副主席が12億ドルの経済援助を約束したのは、訪問の数時間前にカンボジア政府が中国新疆ウイグル自治区のウイグル族20人を強制送還したこととは無関係だと否定した。カンボジアで難民申請をしていたウイグル族の送還を、習はカンボジア訪問の際に賞賛している。


中国外務省の姜瑜(チアン・ユィ)報道官は22日、ウイグル族の扱いは「中国の国内問題」であるとして送還を正当化し、対カンボジア援助はいかなる意味でも「ひも付き」ではないと主張した。

「私の知る限り、送還されたウイグル族のなかには犯罪の容疑者もいる」と、姜は定例記者会見で言った。「これらの犯罪者には、わが公安が対処するだろう。彼らの居所についは、言うことは何もない」

──ジョシュア・キーティング
[米国東部時間2009年12月22日(火)10時41分更新]

Reprinted with permission from FP Passport, 24/12/2009. ©2009 by Washingtonpost.Newsweek Interactive, LLC.

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国際政治学者サミュエル・ハンチントンらによって1970年に創刊された『フォーリン・ポリシー』は、国際政治、経済、思想を扱うアメリカの外交専門誌。発行元は、ワシントン・ポスト・ニューズウィーク・インタラクティブ傘下のスレート・グループ。『PASSPORT:外交エディター24時』は、ワシントンの編集部が手がける同誌オンライン版のオリジナル・ブログ。

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