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パリのカフェのテラスから〜 フランスって、ホントはこんなところです

RIKAママ|フランス

パリ シャルル・ド・ゴール空港で見た日本人の海外旅行業界の動向

パリ シャルル・ド・ゴール空港の出発ゲート  筆者撮影

先日、約1年ぶりに日本への一時帰国のために、パリ・シャルル・ド・ゴール空港から日本行きの直行便に乗りました。実際に当日、空港へ行き、いざ日本行きの飛行機の出発ゲートに行ってみてびっくり!「あれ?日本人の観光客がこんなにパリに来ていたの?」しかも団体グループまでちらほら・・グループ客には長いことみかけなかった添乗員さんまでついているではありませんか? シャルル・ド・ゴール空港は、欧州の他国から経由してパリから帰国するというケースも多いようなので、一概に必ずしもパリばかりに日本人観光客が来ているとは限らないのですが、それにしても、ここ数年、シャルル・ド・ゴール空港でこんなに日本人を見るのは、久しぶりだったので、この業界に変化が起こっていることを感じました。私の乗った日本行きの直行便は当然、日本行きの直行便なので不思議なことではないとはいえ、乗客の99%が日本人という、最近では珍しいものでした。

ここ数年のパリ⇔日本間のフライトの変化

パリ⇔東京間のフライトは、ただでさえの長距離フライト(今回は13時間でした)のため、さらに時間がかかる経由便は体力的にも辛いので、私は、ここ数年、というか、久しく直行便しか利用していません。

パリから羽田行きの直行便といえば、エアフランス、あるいは、JALかANAになるので、もう何年も、日本に帰国する時には、この3つのエアラインです。

本当はサービス等に関しては、個人的にはエアフランスが好きなのですが、なんといっても、エアフランスの場合は、ストライキに遭遇する危険性がどうしても拭いきれず、何回かキャンセルとまではいかないまでも、勝手に搭乗するはずだった便を変更されてしまって、忙しい日本でのスケジュールの中、大慌てしたことがあったために、それ以来、懲りてしまい、よほどのことがない限り、JALかANAを利用させていただいています。

このたった1年に一度か二度の日本行きのフライトでも、もはや、20年以上になる私の海外生活において、ずいぶんと、その時代?時期により、変化があったもんだな・・と思います。

パンデミックの直前頃は、むしろ日本行きの直行便に乗ると、「こんなにフランス人が日本に行くの?」と驚くほど、乗客の8割、9割がフランス人で埋めつくされていることもあったりして、「日本ってフランス人に人気の旅行先になったんだ・・」と嬉しく思うこともありました。

ところが、コロナによるパンデミックやウクライナでの戦争などは、観光客の動向の変換の大きなきっかけとなり、感染対策のための入国制限、入国してからの隔離期間をとらなければならなかった頃、その期間に観光客は一旦、全面的に途絶え、それから先も激減した観光客が戻ってくるにはそれなりの時間がかかりました。

日本人の観光スタイルの変化

そんな期間に観光客、特に日本からの観光客の観光スタイルはガラリと変わりました。

それはパンデミックやウクライナ戦争以前から、徐々にあらわれていた傾向ではありましたが、以前のような、かなり大人数での添乗員付き団体ツアー(大型バスで移動して効率よく多くの観光名所を巡るタイプのツアー)というものが減少し、個人で自分たちで気ままにパリを歩く・・そんなカタチの観光客が増加していました。それとともに、絶対的にパリでの日本人観光客が減少していたのを感じていました。

それがコロナウィルスによるパンデミックで、結果的には一時的に全面的にストップ。その後も、徐々に他国からパリへの観光客は、思っていたよりも早く回復していきましたが、日本人観光客に関しては絶対的な人数は減ってしまいました。

ところが、ここへ来て、パリ市内でも日本人観光客が若干ではありますが、徐々に戻ってきていることを感じてはいました。パリでは、やはり日常では日本語を耳にすることがあまりないために、街中で少しでも日本語が聞こえてくると、「あっ!日本人だ!」と日本語が聞こえてくることに、いちいち反応してしまう妙な癖がついているのです。長年の経験で、パリで見かける日本人がフランスに住んでいる人なのか、観光客なのかは、すぐに見かけがつくもので、少しずつではありますが、明らかにパリへの日本人観光客が少しずつ戻ってきているのを感じていました。

ごくごくたまに添乗員が少数グループを連れてパリの公共交通機関を使って回っているのを見かけることもあり、「あ〜今は、団体ツアーでも大型バスでの移動ではなくて、こういう感じで観光しているんだ・・」と思ったこともあります。

まあ、私もパリに住んでいるとはいえ、観光客が行きそうなところばかりを行き来しているわけではなく、たまたま見かけた一場面、くらいに思っていました。

しかし、先日、日本に帰国するために日系の飛行機会社のフライトを利用したところ、まず、パリ・シャルル・ド・ゴール空港の出発ゲートについた途端、日本人ツアーの添乗員さんを数人見かけ、「え??日本人の団体ツアー、しかも添乗員付きツアーって、今でも結構、あるんだ・・」とこんな様子を見たのは久しぶりだったこともあって、ビックリ!

ただ、パリの街中では、このようなわりと大人数で団体行動をとって観光しているところは、滅多に見かけないため、一応、グループのツアーであっても、そのツアーの内容は、かなり個々人が自由に動けるスケジュールになっているものなのではないか?と思われます。

そこで、ちょっと調べてみた結果、日本人の海外旅行業界では、個人旅行と添乗員付きツアーの回復スピードがパンデミック前後の頃とは、回復スピードが逆回転しているそうで、意外な結果に驚きました。

やはり、ヨーロッパに関しては、言語の不安、治安の問題、インフレ、円安、乗り継ぎの複雑さから、安心感のある添乗員付きツアーを選ぶ傾向が増加しているのだそうです。この異常な円安が続くなか、結局は団体でのパッケージツアーの方が割安なのかもしれませんし、その他のオプショナルツアーなどで、好きに自分で価格を調整できるという利点があるのかもしれません。

しかし、団体ツアーとはいえ、以前のような、大型バスを満席にするような、一団体30人から40人もいる大きな団体ツアーでから、せいぜい10人から20人程度の小規模のグループで、スケジュールにも余裕があり、自由時間が多くを占めるようなタイプに移行していっているようです。

スマホの普及により、海外でも自分で歩きまわることができるようになったことも、団体行動に縛られすぎない、ある程度は自分たちの好きなように、自分の足で観光することも可能になったことも理由の一つかもしれません。

なので、団体のパッケージツアーを部分的に上手に利用することは、決して悪くない旅行の仕方なのかもしれません。

それでもパンデミック前の2019年当時からみれば、日本人の海外旅行者の数は全般的に減ったままというか回復途中(当時の65%程度)なようです。

パリは日本ツアーの巨大ハブとも言われ、日本のヨーロッパツアーの多くは他のヨーロッパ諸国に行く場合でも、パリ入り、パリ出発というケースが多いために、シャルル・ド・ゴール空港で、日本行きの直行便が日本人でいっぱい!ということに繋がったのかもしれませんが、それにしても、過去、ここ数年には、見られなかった現象なので、観光業界にも若干、明るい兆しが見え始めた気がしています。

今でも、パリのメトロのいくつかの路線では、車内アナウンスに日本語が含まれていることがあり、そんな日本語アナウンスを聞くたびに、「日本人なんて、あんまり来ていないのにな・・」と虚しさを感じることがありましたが、この調子で、どんなスタイルにせよ、パリを訪れてくれる日本人がまた、回復してくれることを祈っています。

 

Profile

著者プロフィール
RIKAママ

フランスって、どうしようもない・・と、日々感じながら、どこかに魅力も感じつつ生活している日本人女性。日本で約10年、フランスで17年勤務の後、現在フリー。フランス人とのハーフの娘(1人)を持つママ。東京都出身。

ブログ:「海外で暮らしてみれば・・」

Twitter:@OoieR



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