最新記事
結婚

今こそ「古典的な」ディズニープリンセスに戻るべきでは?...結婚観が変わっても「不動の1位」は彼女

Is It Time To Reconsider a Fairytale Marriage? | Opinion

2025年6月9日(月)18時28分
シマ・ボーマン(ウッドラフ・J・ディーム記念法学教授)
シンデレラ城

Brian McGowan-Unsplash

<時代に合わせて「ハッピーエンド」の形を変えてきたディズニー作品だが、そろそろ「古典的なおとぎ話」に立ち返るべきなのかもしれない>

1997年に高校を卒業したとき、部屋の壁には「女性が男性を必要とするのは、魚が自転車を必要とするのと同じくらい」という言葉が貼ってあった。私にとって結婚はまったく関心のないものだった。たとえ自分の信仰において結婚や家族が重んじられていたとしても、だ。

結果的に、私はアメリカ人の結婚観の変化をかなり先取りしていたことになる。結婚率は急落し、2024年時点で結婚しているアメリカ人の割合は1940年以来最も低くなっていた

最近の調査では、子どもを持つ既婚女性が最も幸福な女性層であるという結果が出ているにもかかわらず、若者たちはなかなか恋愛や結婚に前向きになれないようだ。その背景には、同世代の男性よりも高学歴な女性が増え、キャリア志向や自己成長への関心が高まっていることがある。

多くの女性が結婚を先延ばしにしたり、恋愛そのものを避けたりしており、18〜34歳の若い女性のほぼ半数が「子どもは欲しくない」と答えている。彼女たちは、結婚や家庭生活は男性ほど自分に利益をもたらさないと感じているのだ。

これまでにこうした話を耳にしたことがあるかもしれないが、あまり知られていない興味深い事実がある。アメリカでの結婚率の低下と、ディズニープリンセスの結婚率の低下が、奇妙な一致を見せているという点だ。

あわせて読みたい
ニュース速報

ワールド

トランプ氏、ニューサム加州知事の逮捕支持を示唆 移

ワールド

カナダ首相、国防費増額を誓約 NATO目標の年度内

ワールド

メキシコ大統領、ロスのデモ暴徒化を非難 米との二国

ワールド

米中、ロンドンで2回目閣僚級協議を開始 レアアース
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:非婚化する世界
特集:非婚化する世界
2025年6月17日号(6/10発売)

非婚化・少子化の波がアメリカもヨーロッパも襲う。世界の経済や社会福祉、医療はどうなる?

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    庭にクマ出没、固唾を呑んで見守る家主、そして次の瞬間...「信じられない行動」にネット驚愕
  • 2
    「ママ...!」2カ月ぶりの再会に駆け寄る13歳ラブラドールに涙
  • 3
    ふわふわの「白カビ」に覆われたイチゴを食べても、健康に問題ないのか?
  • 4
    脳も体も若返る! 医師が教える「老後を元気に生きる…
  • 5
    救いがたいほど「時代錯誤」なロマンス映画...フロー…
  • 6
    プールサイドで食事中の女性の背後...忍び寄る「恐ろ…
  • 7
    「セレブのショーはもう終わり」...環境活動家グレタ…
  • 8
    「白鵬は、もう相撲に関わらないほうがいい」...モン…
  • 9
    コメ価格高騰で放映される連続ドラマ『進次郎の備蓄…
  • 10
    日本の「プラごみ」で揚げる豆腐が、重大な健康被害…
  • 1
    日本の「プラごみ」で揚げる豆腐が、重大な健康被害と環境汚染を引き起こしている
  • 2
    一瞬にして村全体が消えた...スイスのビルヒ氷河崩壊の瞬間を捉えた「恐怖の映像」に広がる波紋
  • 3
    「ママ...!」2カ月ぶりの再会に駆け寄る13歳ラブラドールに涙
  • 4
    猫に育てられたピットブルが「完全に猫化」...ネット…
  • 5
    日本の女子を追い込む、自分は「太り過ぎ」という歪…
  • 6
    ひとりで浴槽に...雷を怖れたハスキーが選んだ「安全…
  • 7
    50歳を過ぎた女は「全員おばあさん」?...これこそが…
  • 8
    プールサイドで食事中の女性の背後...忍び寄る「恐ろ…
  • 9
    ふわふわの「白カビ」に覆われたイチゴを食べても、…
  • 10
    救いがたいほど「時代錯誤」なロマンス映画...フロー…
  • 1
    【定年後の仕事】65歳以上の平均年収ランキング、ワースト2位は清掃員、ではワースト1位は?
  • 2
    日本の「プラごみ」で揚げる豆腐が、重大な健康被害と環境汚染を引き起こしている
  • 3
    日本はもう「ゼロパンダ」でいいんじゃない? 和歌山、上野...中国返還のその先
  • 4
    一瞬にして村全体が消えた...スイスのビルヒ氷河崩壊…
  • 5
    大爆発で一瞬にして建物が粉々に...ウクライナ軍「Mi…
  • 6
    「ママ...!」2カ月ぶりの再会に駆け寄る13歳ラブラ…
  • 7
    ドローン百機を一度に発射できる中国の世界初「ドロ…
  • 8
    あなたも当てはまる? 顔に表れるサイコパス・ナルシ…
  • 9
    【クイズ】EVの電池にも使われる「コバルト」...世界…
  • 10
    猫に育てられたピットブルが「完全に猫化」...ネット…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中