最新記事
トランプ政権

トランプに今週3つの審判―― 就任後初の重要選挙2つと、世界が固唾を飲んで見守る高関税からの「解放の日」

Donald Trump Faces Pivotal Week: What to Expect

2025年4月1日(火)17時30分
カレダ・ラーマン
保守派判事の選出を支持する有権者に100万ドルの小切手を送ったイーロン・マスク

保守派判事の選出を支持する有権者に100万ドルの小切手を送ったイーロン・マスク(3月30日、ウィスコンシン州グリーンベイ) REUTERS/Vincent Alban

<フロリダ州議会下院の補欠選挙とウィスコンシン州最高裁判事選挙はトランプ政権に対する有権者の現在の評価が浮き彫りになるきわめて重要な選挙>

3月31日からの1週間はドナルド・トランプ米大統領の力が試される週になる。トランプは4月2日にこれまでで最も影響の大きい関税の導入を発表する計画で、その前日の1日にウィスコンシンとフロリダ州で実施される選挙は、有権者が彼の2期目の滑り出しについてどう感じているかを示す指標となる。

トランプは2日にアメリカを「外国製品から解放する」一連の関税を発表する予定で、この日がアメリカ「解放の日」になると宣言している。次々と発表されるが延期したり実施されたりする気まぐれな関税が株価の乱高下や景気後退への懸念を引き起こしているが、トランプはペースを緩めるつもりはないようだ。

本誌はこの件についてホワイトハウスにメールでコメントを求めたが、これまでに返答はない。

こうしたなか1日にはフロリダ州で、マット・ゲーツ元下院議員(共和党)と現在トランプ政権で大統領補佐官(国家安全保障担当)を務めるマイケル・ウォルツが抜けた穴を埋める特別選挙が実施される。

フロリダ州第1選挙区では同州の最高財務責任者である共和党のジミー・パトローニスと銃規制活動家で民主党のゲイ・バリモントがゲーツの後任を争い、同州第6選挙区では、共和党の州上院議員ランディ・ファインと公立学校勤務の教育者である民主党のジョシュ・ワイルがウォルツの後任を争っている。

あわせて読みたい
ニュース速報

ビジネス

焦点:FRBは慎重姿勢、関税リスク巡る市場の不安消

ビジネス

経済・金融見通し、極めて不確実 スイス中銀が警告

ビジネス

ゲイツ氏出資のテラパワーが6.5億ドル調達、原子炉

ワールド

EU、金融統合の期限設定をと仏中銀総裁 「AI共同
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:コメ高騰の真犯人
特集:コメ高騰の真犯人
2025年6月24日号(6/17発売)

なぜ米価は突然上がり、これからどうなるのか? コメ高騰の原因と「犯人」を探る

メールマガジンのご登録はこちらから。
メールアドレス

ご登録は会員規約に同意するものと見なします。

人気ランキング
  • 1
    気温40℃、空港の「暑さ」も原因に?...元パイロットが指摘する、墜落したインド航空機の問題点
  • 2
    「うちの赤ちゃんは一人じゃない」母親がカメラ越しに見た「守り神」の正体
  • 3
    ブラッド・ピット新髪型を「かわいい」「史上最高にかっこいい」とネット絶賛 どんなヘアスタイルに?
  • 4
    「サイドミラー1つ作れない」レアアース危機・第3波で…
  • 5
    大阪万博は特に外国人の評判が最悪...「デジタル化未…
  • 6
    「タンパク質」より「食物繊維」がなぜ重要なのか?.…
  • 7
    右肩の痛みが告げた「ステージ4」からの生還...「生…
  • 8
    イタリアにある欧州最大の活火山が10年ぶりの大噴火.…
  • 9
    庭にクマ出没、固唾を呑んで見守る家主、そして次の…
  • 10
    サイコパスの顔ほど「魅力的に見える」?...騙されず…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中