最新記事

生命

インドで手足が4本ずつある赤ちゃんが生まれる

Baby Born With Four Arms and Four Legs in India Hailed As Divine

2022年7月11日(月)17時47分
ジェシカ・トムソン

インドでは今年、東部でも多肢症の赤ちゃんが生まれているという Vad-Len-iStock.

<地元住民はヒンズー教の「神の化身」と崇めるが、人間では極めて稀な「多肢症」とみられる>

インド北部ウッタルプラデシュ州の医療機関で7月2日、手と足が4本ずつある赤ちゃん(体重は約3000グラム)が誕生した。

英紙インディペンデントによれば、この赤ちゃんの誕生は地元で大きな話題となり、「自然の奇蹟」として受け止められている。ヒンズー教の女神ラクシュミーの生まれ変わりではとの声も上がっているという。ラクシュミーは富や幸運、権力、美、豊饒、繁栄を司るとされ、腕が4本ある姿で描かれる。

この赤ちゃんは生まれつき四肢の数が多い「多肢症」とみられる。人間ではめったにみられないが、牛やバッファロー、ニワトリやカエルなどでは発生確率が多少高くなる。

多肢症は胎児の遺伝子の異常により細胞分割や成長に問題が発生して引き起こされることが多い。また、結合双生児のうち1人がもう1人に吸収された際に、四肢の一部が残って起きるケースもある。

近親婚の多さに警鐘も

インドでは今年、東部でも多肢症の赤ちゃんが生まれている。この子は手足がそれぞれ4本あったほか、臓器の一部が体外に露出していたという。

2013年にインド人類遺伝学誌に発表された論文によれば、インドでは出産年齢の高さや産前ケアの不足(妊婦の22.8%は産前に医師の診察などを1度も受けていない)、母体の栄養状態の悪さや近親婚の多さなどが先天異常のリスク要因になっているという。ちなみに近親婚の割合は地方によっても異なり、北インドでは1〜4%なのに対し、南インドでは40〜50%にも達するという。

ニューズウィーク日本版 イラン革命防衛隊
※画像をクリックすると
アマゾンに飛びます

2026年3月24号(3月17日発売)は「イラン革命防衛隊」特集。イスラム神権国家を裏からコントロールする謎の軍隊の歴史と知られざる実力

※バックナンバーが読み放題となる定期購読はこちら


今、あなたにオススメ

関連ワード

ニュース速報

ビジネス

中国新築住宅価格、2月も下落 北京・上海は上昇

ビジネス

中国不動産投資、1─2月は前年比11.1%減

ワールド

ドバイ空港付近のドローン攻撃による火災鎮火、フライ

ワールド

高市首相、ホルムズ護衛活動「何ができるか検討中」 
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:教養としてのミュージカル入門
特集:教養としてのミュージカル入門
2026年3月17日号(3/10発売)

社会と時代を鮮烈に描き出すミュージカル。意外にポリティカルなエンタメの「魔力」を学ぶ

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    温暖化で増えた? サンマやサケ減少の裏で激増する「安価で栄養価の高い魚」の正体
  • 2
    ズボンを穿き忘れてる! 米セレブ、下を穿かず「目のやり場に困る」衣装...「これはオシャレなの?」
  • 3
    「筋肉はモッツァレラと同じ」...なぜウォーミングアップは「2セット」でいいのか?
  • 4
    米軍も防ぎきれないイランのドローン攻撃──イラン製…
  • 5
    機内で「人生最悪」の経験をした女性客...後ろの客の…
  • 6
    幼い子供たちの「おぞましい変化」を克明に記録...「…
  • 7
    ぜんぜん身体を隠せてない! 米セレブ、「細いロープ…
  • 8
    世界の視線は中東から日本へ...企業主導で築くインド…
  • 9
    有人機の「盾」となる使い捨て無人機...空の戦いに革…
  • 10
    50代から急増!? 「老け込む人」に共通する体の異変【…
  • 1
    ロシア政府、痛恨のミス...プーチンの「健康不安説」を裏付けるような動画を公式に投稿してしまう
  • 2
    温暖化で増えた? サンマやサケ減少の裏で激増する「安価で栄養価の高い魚」の正体
  • 3
    メーガン妃、娘リリベット王女との新ショット公開...撮影はパパ
  • 4
    「日本より、自分の国(フランス)を心配すれば?」…
  • 5
    米軍も防ぎきれないイランのドローン攻撃──イラン製…
  • 6
    「このままよりはマシだ」――なぜイランで米軍の攻撃…
  • 7
    職業別の収入に大変動......タクシー運転手・自動車…
  • 8
    キャサリン皇太子妃、英連邦デー式典に出席...公開さ…
  • 9
    ズボンを穿き忘れてる! 米セレブ、下を穿かず「目の…
  • 10
    世界の視線は中東から日本へ...企業主導で築くインド…
  • 1
    ロシア政府、痛恨のミス...プーチンの「健康不安説」を裏付けるような動画を公式に投稿してしまう
  • 2
    温暖化で増えた? サンマやサケ減少の裏で激増する「安価で栄養価の高い魚」の正体
  • 3
    メーガン妃、娘リリベット王女との新ショット公開...撮影はパパ
  • 4
    見事なカンフーを見せた中国ヒト型ロボットのからく…
  • 5
    アルコールは血糖値を下げる...「脳と血管を守る」医…
  • 6
    「ヘル・コリア」から日本へ7万人 ── 大企業の高給より…
  • 7
    「日本より、自分の国(フランス)を心配すれば?」…
  • 8
    日本の若者「韓国就職」憧れと現実のギャップ ── ビ…
  • 9
    命は長し、働け女たち――88歳「働くばあさん」が説く…
  • 10
    「水道水」が筋トレの成果を左右する...私たちの体に…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中