最新記事

アメリカ社会

牛乳1パック2000円? アラスカの信じられない食料品価格にネットユーザー仰天

2021年12月9日(木)21時10分
ニューズウィーク日本版ウェブ編集部
スーパーマーケット

(写真はイメージです) sergeyryzhov-iStock

<アラスカ在住のTikTokerが撮影したスーパーの陳列棚には、目を疑うような値段設定の食料品が>

米アラスカ州在住のTikTokerが、僻地における食料品価格の実態を撮影・投稿し、視聴したユーザーを唖然とさせた。エミリー(@emilyinalaska_)が先月末に公開したこの動画は、(9日時点で)27万以上の「いいね!」を記録し、7000件近くのコメントを集めている。

アラスカは米国内でも生活コストの高い州だ。ウェブサイト「ペイスケール」によると、主要都市アンカレッジの生活費は全米平均より28%高く、食料品に関しては平均より26%高いという。

この格差は田舎に行くほど大きくなる。アンカレッジから数百キロ離れたサルチャという村では、生活費が全米平均より33%も高くなる。

@emilyinalaska_ $18 for milk #alaskatok #ruralalaska #fyp #ASOSChaoticToCalm #groceryprices ♬ Buttercup - Jack Stauber

映像の中でエミリーは、最初に乳製品コーナーでチェダーチーズのブロックをいくつか紹介している。商品の下には黄色の値札シールが貼ってあり、種類によって24.99ドル(約2840円)、26.29ドル(約2980円)だと分かる。

冷蔵の陳列棚に並んだある牛乳は、1パックで18.29ドル(約2080円)と高額。他にも、スライスハムの1ポンドパックは10.29ドル(約1170円)、サルサの瓶は7.99ドル(約910円)など──紹介されているほとんどの商品は標準サイズだ。

主要都市はまだマシ?

「(地方に運ぶため)飛行機やはしけ船で輸送する必要があり、商品の価格は高くなる」

動画の中でエミリーはそう説明している。

この投稿に対し、ユーザーたちは驚きを隠せないようだ。

「ニューヨークの食料品の値段には二度と文句を言わない」

「チーズが25ドルだなんて...。私だったら牛を買う」

なかには「ベセルのスーパーの価格と一緒」と、アラスカ在住の他のユーザーからの共感の声も見受けられた。

「アラスカの田舎で食料品がどれだけ高価なのか、みんな分かってないんだから!」

一方、この映像が撮影されたのは田舎であり、「アンカレッジやフェアバンクスなど主要都市ではここまで物価は高くない」と指摘するユーザーも。

エミリーは後日、コメントに応答する形でアンカレッジのスーパーの商品棚を撮影し、投稿した。

「アンカレッジやフェアバンクスでは、価格設定がはるかにリーズナブル」

サルチャのスーパーで25ドルもしたチェダーチーズは11.99ドル(約1360円)で、さらに9.99ドル(約1130円)まで値引きされていた。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ビジネス

米CPI、4月は前年比3.4%上昇に鈍化 利下げ期

ビジネス

米小売売上高4月は前月比横ばい、ガソリン高騰で他支

ワールド

スロバキア首相銃撃され「生命の危機」、犯人拘束 動

ビジネス

米金利、現行水準に「もう少し長く」維持する必要=ミ
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:インドのヒント
特集:インドのヒント
2024年5月21日号(5/14発売)

矛盾だらけの人口超大国インド。読み解くカギはモディ首相の言葉にあり

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1

    立ち上る火柱、転がる犠牲者、ロシアの軍用車両10両を一度に焼き尽くす動画をウクライナ軍が投稿

  • 2

    プーチン5期目はデフォルト前夜?......ロシアの歴史も「韻」を踏む

  • 3

    北米で素数ゼミが1803年以来の同時大発生、騒音もダブルの「大合唱」

  • 4

    それでもインドは中国に勝てない...国内企業の投資意…

  • 5

    マーク・ザッカーバーグ氏インタビュー「なぜAIを無…

  • 6

    新宿タワマン刺殺、和久井学容疑者に「同情」などで…

  • 7

    奇跡の成長に取り残された、韓国「貧困高齢者」の苦悩

  • 8

    原因は「若者の困窮」ではない? 急速に進む韓国少…

  • 9

    ロシア兵がウクライナ「ATACMS」ミサイルの直撃を受…

  • 10

    中国のホテルで「麻酔」を打たれ、体を「ギプスで固…

  • 1

    新宿タワマン刺殺、和久井学容疑者に「同情」などできない理由

  • 2

    やっと撃墜できたドローンが、仲間の兵士に直撃する悲劇の動画...ロシア軍内で高まる「ショットガン寄越せ」の声

  • 3

    大阪万博でも「同じ過ち」が繰り返された...「太平洋戦争の敗北」を招いた日本社会の大きな弱点とは?

  • 4

    原因は「若者の困窮」ではない? 急速に進む韓国少…

  • 5

    北米で素数ゼミが1803年以来の同時大発生、騒音もダ…

  • 6

    「恋人に会いたい」歌姫テイラー・スウィフト...不必…

  • 7

    常圧で、種結晶を使わず、短時間で作りだせる...韓国…

  • 8

    立ち上る火柱、転がる犠牲者、ロシアの軍用車両10両…

  • 9

    ロシア兵がウクライナ「ATACMS」ミサイルの直撃を受…

  • 10

    ウクライナ防空の切り札「機関銃ドローン」、米追加…

  • 1

    ロシア「BUK-M1」が1発も撃てずに吹き飛ぶ瞬間...ミサイル発射寸前の「砲撃成功」動画をウクライナが公開

  • 2

    「おやつの代わりにナッツ」でむしろ太る...医学博士が教えるスナック菓子を控えるよりも美容と健康に大事なこと

  • 3

    最強生物クマムシが、大量の放射線を浴びても死なない理由が明らかに

  • 4

    新宿タワマン刺殺、和久井学容疑者に「同情」などで…

  • 5

    やっと撃墜できたドローンが、仲間の兵士に直撃する…

  • 6

    世界3位の経済大国にはなれない?インドが「過大評価…

  • 7

    一瞬の閃光と爆音...ウクライナ戦闘機、ロシア軍ドロ…

  • 8

    タトゥーだけではなかった...バイキングが行っていた…

  • 9

    ヨルダン・ラジワ皇太子妃のマタニティ姿「デニム生地…

  • 10

    どの顔が好き? 「パートナーに求める性格」が分かる…

日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中