最新記事

ユーザー心理

iPhoneユーザーは、Androidユーザーとはデートしない?

2017年2月14日(火)14時20分
松丸さとみ

nicoletaionescu-iStock

恋人を選ぶ際、何を基準にするかは人によって異なる。しかしどんなスマートフォンを持っているかが、恋人選びに大きなウェイトを占めているかもしれない、という意外な結果が、このほど米国で行われた調査で明らかになった。

恋人にするなら、iPhoneとAndroidどちらのユーザー?

今年7回目になる調査「Singles in America」(アメリカのシングルたち)を行なったのは、大手デート・サイトのマッチ・ドットコム(Match.com)で、この類の意識調査では米国最大規模となる。米国に住む18〜70歳の恋人がいない男女5500人を対象に、デートに関して質問した。

調査結果によると、iPhoneを持っている人は、そうでない人と比べAndroidを持っている人を否定的に判断する確率が21倍にもなり、逆にAndroidを持っている人がiPhoneを持っている人を否定的に判断する確率は15倍であることが分かった。

スマホは持ち主を語る

金融やビジネス情報を発信するサイトMarket Watchはこの結果について、「恋人となる可能性のある人との相性を判断する際に、相手の住んでいる場所や乗っている車、職業などを考慮するものだ。携帯電話がその判断材料の1つであっても何も不思議はない」という、ボストンの心理療法士、アビー・ロッドマン氏の見解を紹介した。

テクノロジー情報サイトのAndroid Headlinesも、「スマートフォンのOSの違いは健全なライバル意識の根源にこそなるものの、通常は、それが相手への気持ちが冷める理由にはならない」とはしたものの、iPhoneユーザーとAndroidユーザーの所得の違いを指摘し、こうしたことが相手に対し否定的に反応する要素となる可能性があると分析している。なお、ピュー研究所が2013年に米国で実施した調査では、Android保有者の割合はどの教育・収入レベルでもほぼ均一だったが、iPhone保有者は高学歴・高所得のグループに際立って多いという結果が出ている。

デート中に冷めるスマホの扱い

Match.comの調査では他に、液晶画面が割れたスマホを持っている男性に対して、86%の女性が否定的な判断を下す傾向にあることが分かった。一方で世代別では、X世代(1965年〜1977年生まれの人たち)やベビーブーマー世代(1946年〜1964年生まれの人たち)に比べ、ミレニアル世代(1980年代〜2000年代生まれの人たち)の方が液晶割れには寛容なことが分かった。日本でもたまに液晶が割れたままの人を見かけるが、デート相手がミレニアル世代でない場合、好印象を与えるには直しておいた方がよさそうだ。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ビジネス

ECB利下げ、年内3回の公算大 堅調な成長で=ギリ

ワールド

米・サウジ、安全保障協定で近く合意か イスラエル関

ワールド

フィリピン船や乗組員に被害及ぼす行動は「無責任」、

ワールド

米大学の反戦デモ、強制排除続く UCLAで200人
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:世界が愛した日本アニメ30
特集:世界が愛した日本アニメ30
2024年4月30日/2024年5月 7日号(4/23発売)

『AKIRA』からジブリ、『鬼滅の刃』まで、日本アニメは今や世界でより消費されている

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1

    常圧で、種結晶を使わず、短時間で作りだせる...韓国の研究チームが開発した「第3のダイヤモンド合成法」の意義とは?

  • 2

    ロシア「BUK-M1」が1発も撃てずに吹き飛ぶ瞬間...ミサイル発射寸前の「砲撃成功」動画をウクライナが公開

  • 3

    「2枚の衛星画像」が伝える、ドローン攻撃を受けたロシア空軍基地の被害規模

  • 4

    「500万ドルの最新鋭レーダー」を爆破...劇的瞬間を…

  • 5

    ロシアの大規模ウクライナ空爆にNATO軍戦闘機が一斉…

  • 6

    「TSMC創業者」モリス・チャンが、IBM工場の買収を視…

  • 7

    ロシア軍の拠点に、ウクライナ軍FPVドローンが突入..…

  • 8

    中国のコモディティ爆買い続く、 最終兵器「人民元切…

  • 9

    「複雑で自由で多様」...日本アニメがこれからも世界…

  • 10

    どの顔が好き? 「パートナーに求める性格」が分かる…

  • 1

    ロシア「BUK-M1」が1発も撃てずに吹き飛ぶ瞬間...ミサイル発射寸前の「砲撃成功」動画をウクライナが公開

  • 2

    一瞬の閃光と爆音...ウクライナ戦闘機、ロシア軍ドローンを「空対空ミサイルで撃墜」の瞬間映像が拡散

  • 3

    「おやつの代わりにナッツ」でむしろ太る...医学博士が教えるスナック菓子を控えるよりも美容と健康に大事なこと

  • 4

    どの顔が好き? 「パートナーに求める性格」が分かる…

  • 5

    AIパイロットvs人間パイロット...F-16戦闘機で行われ…

  • 6

    日本マンガ、なぜか北米で爆売れ中...背景に「コロナ…

  • 7

    「2枚の衛星画像」が伝える、ドローン攻撃を受けたロ…

  • 8

    「すごい胸でごめんなさい」容姿と演技を酷評された…

  • 9

    ウクライナ軍ブラッドレー歩兵戦闘車の強力な射撃を…

  • 10

    ロシアの大規模ウクライナ空爆にNATO軍戦闘機が一斉…

  • 1

    韓国で「イエス・ジャパン」ブームが起きている

  • 2

    ロシア「BUK-M1」が1発も撃てずに吹き飛ぶ瞬間...ミサイル発射寸前の「砲撃成功」動画をウクライナが公開

  • 3

    「おやつの代わりにナッツ」でむしろ太る...医学博士が教えるスナック菓子を控えるよりも美容と健康に大事なこと

  • 4

    最強生物クマムシが、大量の放射線を浴びても死なな…

  • 5

    ロシアが前線に投入した地上戦闘ロボットをウクライ…

  • 6

    「燃料気化爆弾」搭載ドローンがロシア軍拠点に突入…

  • 7

    世界3位の経済大国にはなれない?インドが「過大評価…

  • 8

    タトゥーだけではなかった...バイキングが行っていた…

  • 9

    一瞬の閃光と爆音...ウクライナ戦闘機、ロシア軍ドロ…

  • 10

    NASAが月面を横切るUFOのような写真を公開、その正体…

日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中