「地球外生命体の最強証拠」? 惑星K2-18bで発見「生命の痕跡」か
Scientists Discover Signs of Possible Alien Life
ジェイムズ・ウェッブ宇宙望遠鏡は2021年に打ち上げられ、惑星の大気を通過する恒星の光を分析したり、波長をどう吸収するかを調べることで分子を特定したりできるようになった。
K2-18bの場合、この惑星が恒星の前を通過する際、ジメチルスルフィド(DMS)とジメチルジスルフィド(DMDS)によって吸収される波長に、統計学上有意な減少が観測された。DMSとDMDSの濃度は地球の数千倍に上っていた。
興奮の中でも研究者や外部の専門家は冷静になるよう呼びかけている。「並外れた説には並外れた証拠が求められる状況だと思う」。ドイツ・マックスプランク天文学研究所の天文学者、ローラ・クライドベルクはそう話す。「並外れたレベルの証拠があるのかどうか、私には確信できない」
カリフォルニア大学リバーサイド校の宇宙生物学者、エドワード・シュウィーターマンは「確定したわけではない」と言い、「別のグループがデータを分析し直した時には信号が消えていても不思議はない」とコメントした。
マドゥスダンはこの瞬間の重大性を強調する一方で、結論を出すことは差し控え、記者団にこう語った。「こうしたことを目の当たりにすると、言ってみれば、これは人類が何千年も問い続けてきた疑問なので、自分がそれを初めて目の当たりにした衝撃は大きい」「その圧倒感から立ち直るには時間がかかる」
(翻訳:鈴木聖子)

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