最新記事
テック

トランプ新政権とスタートアップの未来...2025年に期待される変化とは?

2025 Will Be a New World for Tech. Entrepreneurs, Get Ready

2024年12月28日(土)10時00分
ソール・ハドソン

規制の風向きが変わる兆し

まず、規制の風向きが変わりそうだ。過去4年間、政府の公式な方針がどうであれ、テクノロジーやスタートアップ業界では、規制当局が敵対的な姿勢を取っていると感じてきた。この敵意の象徴的な存在が、暗号通貨や特別買収目的会社(SPAC)などの金融商品に対して大々的なキャンペーンを展開した米証券取引委員会(SEC)のゲイリー・ゲンスラー委員長や、大規模な合併を阻止しようとしてきた米連邦取引委員会(FTC)のリナ・カーン委員長だ。

この敵対的な環境が意図的であったかどうかに関わらず、多くのテックリーダーたちは、ドナルド・トランプ次期大統領を含む主要な共和党員と関係を築くようになった。その結果、新政権はより明確にテックフレンドリーな姿勢を示し、イーロン・マスクやヴィヴェク・ラマスワミらテック業界のベテランを率いる新たな「政府効率化省」や、ホワイトハウスのAI・暗号通貨担当の責任者を発表した。

これらすべてが、新年において特にWeb3のような急成長する分野での勢いを予感させる。したがって、政治的立場に関わらず、新しい企業を立ち上げ、これらのツールを活用し拡大しようとしている人々にとっては、エキサイティングな瞬間と言える。そして、どの転換点においても、重要な決定を下す必要がある。私はこれまで最先端のビジネスや創業者たちと密接に仕事をする中で、ビジネスが成功するために必要な要素についていくつか学んだ。

あわせて読みたい
ニュース速報

ビジネス

オープンAI、最大1000億ドル調達目指す 評価額

ビジネス

原油先物は下落、ウクライナ和平巡る楽観で 2週続落

ワールド

ブラジル大統領、前大統領の刑期短縮法案に拒否権発動

ビジネス

武田薬品の皮膚疾患薬、後期試験で良好な結果 開発に
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:教養としてのBL入門
特集:教養としてのBL入門
2025年12月23日号(12/16発売)

実写ドラマのヒットで高まるBL(ボーイズラブ)人気。長きにわたるその歴史と深い背景をひもとく

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    自国で好き勝手していた「元独裁者」の哀れすぎる末路が発覚...プーチンは保護したのにこの仕打ち
  • 2
    「最低だ」「ひど過ぎる」...マクドナルドが公開したAI生成のクリスマス広告に批判殺到
  • 3
    「勇気ある選択」をと、IMFも警告...中国、輸出入ともに拡大する「持続可能な」貿易促進へ
  • 4
    日本がゲームチェンジャーの高出力レーザー兵器を艦…
  • 5
    ゆっくりと傾いて、崩壊は一瞬...高さ35mの「自由の…
  • 6
    中国の次世代ステルス無人機「CH-7」が初飛行。偵察…
  • 7
    身に覚えのない妊娠? 10代の少女、みるみる膨らむお…
  • 8
    おこめ券、なぜここまで評判悪い? 「利益誘導」「ム…
  • 9
    9歳の娘が「一晩で別人に」...母娘が送った「地獄の…
  • 10
    円安と円高、日本経済に有利なのはどっち?
  • 1
    日本がゲームチェンジャーの高出力レーザー兵器を艦載、海上での実戦試験へ
  • 2
    人口減少が止まらない中国で、政府が少子化対策の切り札として「あるもの」に課税
  • 3
    「勇気ある選択」をと、IMFも警告...中国、輸出入ともに拡大する「持続可能な」貿易促進へ
  • 4
    デンマーク国防情報局、初めて米国を「安全保障上の…
  • 5
    【衛星画像】南西諸島の日米新軍事拠点 中国の進出…
  • 6
    【実話】学校の管理教育を批判し、生徒のため校則を…
  • 7
    ミトコンドリア刷新で細胞が若返る可能性...老化関連…
  • 8
    自国で好き勝手していた「元独裁者」の哀れすぎる末…
  • 9
    【銘柄】資生堂が巨額赤字に転落...その要因と今後の…
  • 10
    「最低だ」「ひど過ぎる」...マクドナルドが公開した…
  • 1
    日本がゲームチェンジャーの高出力レーザー兵器を艦載、海上での実戦試験へ
  • 2
    人口減少が止まらない中国で、政府が少子化対策の切り札として「あるもの」に課税
  • 3
    高速で回転しながら「地上に落下」...トルコの軍用輸送機「C-130」謎の墜落を捉えた「衝撃映像」が拡散
  • 4
    日本人には「当たり前」? 外国人が富士山で目にした…
  • 5
    【銘柄】オリエンタルランドが急落...日中対立が株価…
  • 6
    「髪形がおかしい...」実写版『モアナ』予告編に批判…
  • 7
    日本の「クマ問題」、ドイツの「問題クマ」比較...だ…
  • 8
    膝が痛くても足腰が弱くても、一生ぐんぐん歩けるよ…
  • 9
    インド国産戦闘機に一体何が? ドバイ航空ショーで…
  • 10
    ポルノ依存症になるメカニズムが判明! 絶対やって…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中