ブラジル大統領、前大統領の刑期短縮法案に拒否権発動方針
ブラジルのルラ大統領は18日、議会を通過したボルソナロ前大統領の刑期を大幅に短縮する法案に拒否権を発動すると表明した。ブラジリアで撮影(2025年 ロイター/Adriano Machado)
Lisandra Paraguassu
[ブラジリア 18日 ロイター] - ブラジルのルラ大統領は18日、議会を通過したボルソナロ前大統領の刑期を大幅に短縮する法案に拒否権を発動すると表明した。
ブラジル下院は先週、クーデター計画などの罪で服役している前大統領の刑期を27年から大幅に短縮する法案を可決。上院も17日に同法案を可決した。
ルラ氏は会見で、法案が「私のテーブルに送られてきた際には拒否権を発動する」と明言。「私には拒否する権利がある」と強調した。
情勢が緊迫しているベネズエラについては、トランプ米大統領とベネズエラのマドゥロ大統領との間で仲介役を担う意向を表明。「私はブラジルが戦争ではなく外交による合意形成にいかに貢献できるかを見いだすため、クリスマス前にトランプ大統領と再び会談する必要があるかもしれない」と語った。
欧州連合(EU)と南部共同市場(メルコスル)の貿易協定に関して、イタリアのメローニ首相が、協定を支持するもののEU加盟各国が国内での支持を確実に取り付けるには時間を要するため忍耐が必要だと述べたと明らかにし、メローニ氏の立場をメルコスル各国の首脳に伝えると話した。





