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エコー写真を見て「医師は困惑していた」...中絶を拒否した母親、医師の予想を超えた出産を語る

Mom Learns She's Having Conjoined Twin Girls—Given Two Devastating Choices

2025年9月7日(日)07時15分
ダニエラ・グレイ

「重い障害があっても生きる価値がないことにはならない」

「ほとんどの医師は、『この事態を解決するため』には中絶を選ぶべきだと、私たち夫婦に強く促してきた」と彼女は言う。「本当にショックだった。赤ちゃんたちは明らかに生きていて、ただ生き続けようとしているだけだというのに」

「自分たちに何が起きているか知るはずもなく、苦しんでいるわけでもない。こういった形になったのは誰のせいでもない。私は、命には生きる価値があり、すべての命はチャンスを与えられるべきだと信じている」

結局、敬虔なカトリック信者である夫婦は、可能な限り妊娠を継続すると決断した。「受胎の瞬間から自然な死に至るまで、すべての人間の命には価値があると信じている」と彼女は語る。「娘たちがいずれ亡くなる運命なら、なぜ中絶でその死を早めなければならないのか。重い障害があるからといって、彼女たちに生きる価値がないことにはならない」

そして妊娠32週の2023年5月16日、マリア・テレーズとレイチェル・クレアが帝王切開で誕生した。

「マリアは大きな声で泣き、レイチェルはずっと眠っていた」とルブランは振り返る。「2人の小さな顔と、共有された体を見たときは、本当に信じられないような思いだった。結合双生児を見るのは初めてだったし、私の心臓のすぐ下で育ってきたこの子たちから目を離すことができなかった」

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