「タンパク質」より「食物繊維」がなぜ重要なのか?...「がん」「栄養」との関係性を管理栄養士が語る
Dietitian Explains Why Fiber Count Is More Important Than Protein Intake
2019年に発表された、約250の研究をまとめた包括的な文献レビューでは、野菜、果物、全粒穀物を豊富に含む食物繊維を多く含む食品が、心血管疾患や特定のがんによる死亡リスクを大幅に下げる可能性があると報告されている。
食物繊維摂取量が多かった人は、少なかった人に比べ、冠動脈疾患、脳卒中、2型糖尿病、大腸がんのリスクが15〜30%低かった。
特に顕著な効果が見られたのは、1日25〜29グラムの食物繊維を摂取したケースだった。
食物繊維を増やすには?
「食物繊維を増やす方法は本当にたくさんあります」と述べるブリースマン氏は、以下のような食品を意識して取り入れることを勧める。
• オーツ麦、キヌア、全粒パンなどの全粒穀物 • ヒヨコ豆やレンズ豆などの豆類 • 間食にナッツや種子類 • 野菜と果物の摂取を増やす
「これらすべてが消化や腸の健康、そして全体的なウェルビーイング(心身の健やかさ)を支える助けになります」と語るとブリースマン氏は、「食や栄養で悩む人が少しでも気持ちを楽にできるようにしたい」との思いで動画を投稿したと本誌に語る。
「私は、現実的かつエビデンスに基づいた栄養アドバイスを、親しみやすく実践的な形で届けたいと思っています」