部下に助言した時、返事が「分かりました」なら失敗と思え...できる管理職は何と言われる?
──試行錯誤や失敗の過程自体を部下に見せてもいいということですね。それは最初の一歩を踏み出す勇気になりそうです。
ちょっと話が逸れるんですが、私は小さい頃、学習塾に行ったことがないんですね。だけど、勉強はしていたんです。それは、自宅で食事を終えた後、両親がずっと読書をしていた影響がある気がします。そうして黙々と勉強している両親を見て育って、大人ってこういうものなんだと思っていました。だから自分も本を読んだり勉強するようになったんじゃないかと思います。同じように、上司が勉強して成長し続けていることは大事なことなのかもしれません。
──上司が学んでいるのを見ているから、部下もそれが当然だと思って学ぶようになると、組織全体の雰囲気が変わりそうです。
部下は上司をけっこう見ていますからね。ああいうふうにはなりたくないなと、管理職を目指さない若い方も増えています。だからこそ、楽しそうに働いている上司は会社の未来に重要であると思っています。
上司が成長を止めないことで、結果的にマネジメントは楽しくて喜びのある仕事になると信じています。成長し続ける上司が増えれば、マネジメントに対するイメージも変わっていくのではないかと思います。それが世の中の管理職の方たちに届けば良いなという思いです。