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37歳元工場勤務のYouTuberが5300万円貯金に成功した「とっておきの節約術」とは

2023年5月26日(金)12時00分
くらま(倹者の流儀/節約系ユーチューバー) *東洋経済オンラインからの転載
お金を貯めるコツをYouTubeで発信し続ける節約マスクかおるさん

収入があまり高くない人でもお金を貯めるコツをYouTubeで発信し続けるかおるさん(画像:『節約マスクのお金の話』より)


今回登場するのは、YouTubeチャンネル『節約マスクのお金の話』を運営する節約マスクかおるさん。37歳にして5300万円の資産形成に成功している(一部、投資による「含み益」を含む)。 これだけの資産額を聞くと「特別な高給取り」と思うかもしれないが、かおるさんは同年代と比較しても年収が飛びぬけて高かったわけではない。過去の職歴は、飲食店勤務やネットショップでのアルバイト、工場勤務など。ではなぜ資産形成できたのかというと、日々の節約に加えて、副業、資産運用を行ってきたからだ。 節約に成功し、人生が豊かになったという「倹者」に節約系YouTuberのくらま(「倹者の流儀」)がインタビューをする本連載。かおるさんの節約術に加えて、職歴や職業観、副業、投資について話を聞いていく。

オンラインショップでのアルバイトが転換点

「学生時代は勉強や就職活動からは逃げまくっていて、いわゆる"いい会社"に入るための努力を全然してきませんでした。興味のある会社も受けましたが、何の対策もしていない人間が受かるはずもなく......。大学卒業後は『とりあえず入れるところへ行くしかない』と大手の飲食店に就職しました」

しかし入社した会社と合わず、2カ月で辞めることに。その後、個人運営のオンラインショップでアルバイトを始めた。このアルバイトがかおるさんの節約・貯金生活の大きな転換点となった。

当時(2008年頃)はオンラインショップが今ほど浸透していない時代だった。楽天市場が流通総量1兆円を突破したのは2011年(2022年度は5.6兆円を突破)、個人が無料でオンラインショップを開設できるEコマースプラットフォーム「BASE」がサービスを開始したのは2012年のことである。

「当時は私もインターネットで物を買ったことがありませんでした。楽天の名前も知らず、オンラインショップに対して少し胡散臭いイメージを持っていました。その時代にそういった業種で働いて、早い段階でネットリテラシーを高められたのはいい経験でしたね」

同時に世の中は、知っている人は得をして、知らない人は損をする仕組みになっていると痛感したそうだ。

例えば、携帯電話。これは今のスマホも同じだが、乗り換えのキャッシュバックや端末をタダで使えるキャンペーンなどがある。こういった制度をうまく活用することで携帯料金は大幅に節約できる。

「調べないと損をすることは本当に多いです。私は就職する前に中古車を購入しました。その際、法定費用とは別に、よくわからない名目の料金が10万円くらい上乗せされていました。今思えば詐欺のような料金だったのですが、大学生だった当時は知識も調べる力もなくて、払わなくてもいいお金を払う羽目になってしまいました」

元々、お金を無駄に使うタイプではなく節約家だったかおるさん。ネットリテラシーが高まったことで、節約マインドに節約スキルが備わった。鬼に金棒である。

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