最新記事
AI

マイクロソフト「Copilot」発表、「Word」や「Excel」がAIで劇的進化──「働き方を根本的に変える」とナデラCEO

2023年3月17日(金)09時40分
冨田龍一
マイクロソフトのサティヤ・ナデラCEO

マイクロソフトのサティヤ・ナデラCEO REUTERS/Anushree Fadnavis

<ナデラCEOは「働き方を根本的に変え、生産性向上の新しい波を呼び起こす」と語った>

マイクロソフトは現地時間3月16日、「Microsoft 365 Copilot」を発表。「Word」、「Excel」、「PowerPoint」、「Outlook」、「Teams」といった「Microsoft 365」アプリに「ChatGPT」のような対話型AIを搭載する。

【動画】「Word」や「Excel」がAIで劇的進化──マイクロソフト「Copilot」の実力

CopilotはOpenAIの「GPT-4」といった大規模言語モデル、そしてGPT-4などと各アプリを仲介する「Microsoft Graph」で構成。マイクロソフトは「CopilotはOpenAIのChatGPT以上のもの」と説明する。

Copilotは例えば、Wordでは文章、PowerPointではプレゼン資料、Excelではデータシートの生成を支援。Teamsでは議事録、Outlookではメールの下書きを作成する。

マイクロソフトのサティヤ・ナデラCEOは当日、Copilotは「私たちは今日、コンピューティングと接する方法の進化における次の大きな一歩を踏み出しました。(Copilotは)私たちの働き方を根本的に変え、生産性向上の新しい波を呼び起こすでしょう」と語った。

「マイクロソフトの新しい仕事用コパイロットは、自然言語という最も普遍的なインターフェイスを通じて、人々にさらなる主体性を与え、テクノロジーをより身近なものにするものです」

Microsoft 365 Copilotは今後数カ月以内に、各アプリで利用可能になる。価格やライセンスについては近日中にアナウンスされる。

グーグルも3月15日、生成AIを「Gmail」、「Google ドキュメント」、「Google スプレッドシート」といった「Google Workspace」アプリ全般に組み込むと発表していた。今後、マイクロソフトとグーグルの競争がより一層激化していくことが見込まれる。

あわせて読みたい
ニュース速報

ビジネス

米関税で見通し引き下げ、基調物価の2%到達も後ずれ

ワールド

パレスチナ支持の学生、米地裁判事が保釈命令 「赤狩

ワールド

イラン、欧州3カ国と2日にローマで会談へ 米との核

ワールド

豪総選挙、与党が政権維持の公算 トランプ政策に懸念
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:英語で学ぶ 国際ニュース超入門
特集:英語で学ぶ 国際ニュース超入門
2025年5月 6日/2025年5月13日号(4/30発売)

「ゼロから分かる」各国・地域情勢の超解説と時事英語

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    マリフアナを合法化した末路とは? 「バラ色の未来が来るはずだったのに...」
  • 2
    日本の未婚男性の「不幸感」は他国と比べて特異的に高く、女性では反対に既婚の方が高い
  • 3
    タイタニック生存者が残した「不気味な手紙」...何が書かれていた?
  • 4
    中国で「ネズミ人間」が増殖中...その驚きの正体とは…
  • 5
    ポンペイ遺跡で見つかった「浴場」には、テルマエ・…
  • 6
    日本旅行が世界を魅了する本当の理由は「円安」では…
  • 7
    インド北部の「虐殺」が全面「核戦争」に発展するか…
  • 8
    クルミで「大腸がんリスク」が大幅に下がる可能性...…
  • 9
    日本史上初めての中国人の大量移住が始まる
  • 10
    中居正広事件は「ポジティブ」な空気が生んだ...誰も…
  • 1
    日本史上初めての中国人の大量移住が始まる
  • 2
    日本旅行が世界を魅了する本当の理由は「円安」ではない
  • 3
    MRI検査で体内に「有害金属」が残留する可能性【最新研究】
  • 4
    中国で「ネズミ人間」が増殖中...その驚きの正体とは…
  • 5
    ロシア国内エラブガの軍事工場にウクライナが「ドロ…
  • 6
    パニック発作の原因の多くは「ガス」だった...「ビタ…
  • 7
    使うほど脱炭素に貢献?...日建ハウジングシステムが…
  • 8
    私の「舌」を見た医師は、すぐ「癌」を疑った...「口…
  • 9
    健康寿命は延ばせる...認知症「14のリスク要因」とは…
  • 10
    ポンペイ遺跡で見つかった「浴場」には、テルマエ・…
  • 1
    【話題の写真】高速列車で前席のカップルが「最悪の行為」に及ぶ...インド人男性の撮影した「衝撃写真」にネット震撼【画像】
  • 2
    日本史上初めての中国人の大量移住が始まる
  • 3
    日本旅行が世界を魅了する本当の理由は「円安」ではない
  • 4
    健康寿命を伸ばすカギは「人体最大の器官」にあった.…
  • 5
    【心が疲れたとき】メンタルが一瞬で “最…
  • 6
    間食はなぜ「ナッツ一択」なのか?...がん・心疾患・抜…
  • 7
    北朝鮮兵の親たち、息子の「ロシア送り」を阻止する…
  • 8
    中居正広は何をしたのか? 真相を知るためにできる…
  • 9
    【クイズ】世界で最も「半導体の工場」が多い国どこ…
  • 10
    自らの醜悪さを晒すだけ...ジブリ風AIイラストに「大…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中