最新記事

パソコン

画面をいくつ開いても快適作業、
究極のデスクトップ整理ソフト

「ウィンドウズページャー」は1台のマシンで4つのデスクトップを使いこなせる優れものフリーソフト

2010年10月29日(金)18時36分
ファーハッド・マンジョー(オンライン雑誌「スレート」のテクノロジー担当コラムニスト)

ストレスなし これなら仕事もはかどること請け合い?(WindowsPagerのデモ画面)

 こんな私のことを笑わば笑え。この原稿を書いている今この瞬間、私はパソコンの画面上にそれぞれ10個以上のタブを抱えた8つのグーグルクロームを開いている。他にもワード文書が3つ、エクセルシートが1つ、ノートパッドが1つ、スカイプ、インスタントメッセンジャー、iTunes、Picasa、それにファイルをいくつかと電卓ソフト。

「お前は正気か」と言う声が聞こえてきそうだ。なぜなら、それが先月、私のパソコンは数百のタブを同時に開いておくことができる優れものだとブログに書いたときの読者の反応だったから。ある男性は「200のタブだって? あなたは頭がおかしいか嘘つきだ」と書いてきた。この彼のコメントはまだマシなほうだ。

 私は嘘はついていないし、自分の頭がおかしいとも思いたくない。パソコンでウィンドウをたくさん開いたら稼動超過になるだろう、画面上にウィンドウがめちゃくちゃに表示されている状態で作業するなんてとんでもなく非効率だ、と思うのはもっともだ。だが実際のところ、私が見つめているこの画面は非常に美しい。画面には、ワード文書とグーグルクロームが1つずつ開いているだけなのだから。

 他のウィンドウはどこにいったのかって? 答えは私のパソコンの他のデスクトップの中。クリック1回でたどり着くことができる3つのまったく別々のワークスペースの中だ。

 言ってみれば、これは4つのパソコンで同時に作業しているようなもの。1つのウィンドウの作業を終えたり、しばらく離れたくなったら、新しいまっさらなワークスペースに移動してまた最初から新しいウィンドウを開けばいい。さっきまで使っていた画面に戻ることも簡単だ。

 こんなに素晴らしいものがあるだろうか。たくさんのアプリケーションを瞬時に、しかも同時に開くことができる。パソコンの画面やタスクバー、それに私の頭の中はきれいに整頓されたままで。

 コンピュータ好きなら、私が話していることは新しくもなんともないと分かるはずだ。複数のワークスペースをもつことを指す「バーチャルデスクトップ」という概念は、パソコンが普及し始めたころに生まれたものだ。

クリック1つで別のデスクトップにジャンプ

 リナックスにもマックにもバーチャルデスクトップ機能があるが、なぜかあまり受け入れられてこなかった。マックにはSpaceというバーチャルデスクトップ機能があるが、アップルの怠慢ですっかり日陰者扱いされている。恥ずべきことだ。

 私のパソコンのウィンドウズ7では、「ウィンドウズページャー(WindowsPager)」というプログラムを使えばバーチャルデスクトップが手に入る。すぐにダウンロードできるし、直感的に簡単に使いこなせて何よりもタダだ。ウィンドウズ・ビスタやウィンドウズXP、ウィンドウズ2000でも使える。(他にもウィンドウズで使えるバーチャルデスクトップのプログラムはこちら

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ビジネス

利上げの可能性、物価上昇継続なら「非常に高い」=日

ワールド

アングル:ホームレス化の危機にAIが救いの手、米自

ワールド

アングル:印総選挙、LGBTQ活動家は失望 同性婚

ワールド

北朝鮮、黄海でミサイル発射実験=KCNA
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:老人極貧社会 韓国
特集:老人極貧社会 韓国
2024年4月23日号(4/16発売)

地下鉄宅配に古紙回収......繁栄から取り残され、韓国のシニア層は貧困にあえいでいる

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1

    最強生物クマムシが、大量の放射線を浴びても死なない理由が明らかに

  • 2

    ハーバード大学で150年以上教えられる作文術「オレオ公式」とは?...順番に当てはめるだけで論理的な文章に

  • 3

    「韓国少子化のなぜ?」失業率2.7%、ジニ係数は0.32、経済状況が悪くないのに深刻さを増す背景

  • 4

    便利なキャッシュレス社会で、忘れられていること

  • 5

    中国のロシア専門家が「それでも最後はロシアが負け…

  • 6

    止まらぬ金価格の史上最高値の裏側に「中国のドル離…

  • 7

    休日に全く食事を取らない(取れない)人が過去25年…

  • 8

    「毛むくじゃら乳首ブラ」「縫った女性器パンツ」の…

  • 9

    毎日どこで何してる? 首輪のカメラが記録した猫目…

  • 10

    中ロ「無限の協力関係」のウラで、中国の密かな侵略…

  • 1

    韓国で「イエス・ジャパン」ブームが起きている

  • 2

    最強生物クマムシが、大量の放射線を浴びても死なない理由が明らかに

  • 3

    攻撃と迎撃の区別もつかない?──イランの数百の無人機やミサイルとイスラエルの「アイアンドーム」が乱れ飛んだ中東の夜間映像

  • 4

    天才・大谷翔平の足を引っ張った、ダメダメ過ぎる「無…

  • 5

    「燃料気化爆弾」搭載ドローンがロシア軍拠点に突入…

  • 6

    「毛むくじゃら乳首ブラ」「縫った女性器パンツ」の…

  • 7

    アインシュタインはオッペンハイマーを「愚か者」と…

  • 8

    犬に覚せい剤を打って捨てた飼い主に怒りが広がる...…

  • 9

    ハリー・ポッター原作者ローリング、「許すとは限ら…

  • 10

    価値は疑わしくコストは膨大...偉大なるリニア計画っ…

  • 1

    人から褒められた時、どう返事してますか? ブッダが説いた「どんどん伸びる人の返し文句」

  • 2

    韓国で「イエス・ジャパン」ブームが起きている

  • 3

    88歳の現役医師が健康のために「絶対にしない3つのこと」目からうろこの健康法

  • 4

    ロシアの迫撃砲RBU6000「スメルチ2」、爆発・炎上の…

  • 5

    バルチック艦隊、自国の船をミサイル「誤爆」で撃沈…

  • 6

    最強生物クマムシが、大量の放射線を浴びても死なな…

  • 7

    ロシアが前線に投入した地上戦闘ロボットをウクライ…

  • 8

    「燃料気化爆弾」搭載ドローンがロシア軍拠点に突入…

  • 9

    1500年前の中国の皇帝・武帝の「顔」、DNAから復元に…

  • 10

    浴室で虫を発見、よく見てみると...男性が思わず悲鳴…

日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中