コラム

アメリカ人の夫に、子供に母国語を教えるのを却下されました

2021年08月12日(木)18時10分

A:フランス語とイタリア語も教える? 白人なんだから、そんなことすべきじゃない? そんなの難癖です。要は、自分が知らない言葉を子供が覚えるのが気に入らないのでしょう。あなたと子供がアイルランド語で話したら、仲間外れにされるようで怖いのかもしれません。自信のなさや将来への不安の表れでしょうが、ずいぶんケチなことを言いますね。

わが子に祖国の言語や文化を伝えたいと思うのは素晴らしいことですし、子供にはルーツを受け継ぐ権利があります。夫の理解と協力が得られるのが理想的ですが、ルーツを伝えるのに許可は要りません。この件は夫に非があると、私は思います。

それに難癖を付けたり怒鳴ったりといった振る舞いは危険信号。このまま意思の疎通ができず、お手上げだと感じたら、2人で結婚カウンセラーに相談をしてもよいかもしれません。

── ニコール・チョン(ライター、編集者)

©2021 The Slate Group

<本誌2021年5月25日号掲載>

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