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豪中銀総裁補、根強いインフレ警戒 データ注視を強調

2025年10月15日(水)09時13分

オーストラリア準備銀行(中央銀行)のハンター総裁補は10月15日、第3・四半期のインフレ率は予想より高くなる可能性があるとの認識を改めて示した。2016年10月にシドニーで撮影(2025年 ロイター/David Gray)

[シドニー 15日 ロイター] - オーストラリア準備銀行(中央銀行)のハンター総裁補は15日、第3・四半期のインフレ率は予想より高くなる可能性があるとの認識を改めて示した。

シティの会合で、最近の経済指標は総じて予想よりやや強い一方、雇用の伸びはやや減速していると指摘した。

消費者需要が回復し、一部セクターでインフレが粘着的になる中、9月は金利据え置きを決定したと説明した。

今後については「結果を注視し、経済見通しに関する見解を継続的に再評価する。理事会は新たな情報入手に伴い、適切に政策を調整する」と述べた。

市場では豪中銀が次回11月の会合で利下げする可能性は五分五分とみられているが、今月末発表の第3・四半期消費者物価指数(CPI)に大きく左右される。

中銀の経済部門を率いるハンター氏は、豪州や他の多くの先進国における近年の生産性の低さにも言及した。

中銀と豪財務省の共同研究に触れ、生産性の低下は過剰なインフレを生じさせずに経済が成長できる理論上の速度が2.25%から約2.0%に低下したことを意味すると指摘。

また、賃金上昇率の上限低下も意味するとし、インフレ率2.5%に整合的な賃金上昇率は従来の3.5%ではなく、3.2%に抑えられることになると述べた。

ロイター
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